第二話:生徒会室にて ページ3
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────生徒会室
重厚な黒い扉を開けて二人の男子生徒が顔を覗かせた。
方や夜のような黒髪を揺らし、方や柔らかなミルクティーのような茶髪をした青年。
風紀委員長の
「生徒会長はまだ来てないみたいだね」
「恐らくHRが長引いているんでしょう。生徒会長が来るまで、私達だけで仕事をしましょうか」
そう言って二人は各々書類整理をし始めた。
数分後、時折雑談を交えながら黙々と作業していた二人は、普段聞くことの無い音に顔を上げた。
足音だ。廊下を爆走、とまでは行かないが、随分焦ったような、早歩きな足音。それはどんどん生徒会室に近付き、すぐそこまで来たと思えばぴたりと足音が止んだ。
二人が揃って首を傾げたその瞬間、バァンッ！と扉が吹き飛ばさんばかりに開け放たれた。
そこに立っていたのは、深紅の髪を高く結い上げた女生徒。相当な早歩きで来た筈なのに息ひとつ切れていない。
「せ、生徒会長……」
江見が絞り出したような声でそう言う。
そう、生徒会室前で仁王立ちしている深紅の彼女こそ、この学園の生徒会長。
Aはぐるっと生徒会室を見渡した後、つかつかと踵を鳴らして江見の元へ向かう。江見は彼女からただならぬ気配を感じ取り、本能的に手に持った書類を盾のように構えた。
『江見』
「は、はいっ！どうかなさいましたか生徒会長…」
落ち着きながらも確かな威圧感を孕んだアルトの声に江見の肩が大きく跳ねる。
一瞬、彼女の機嫌を損ねてしまったのだろうかと不安になったが、江見はそんな真似は一度もしていない。だったら何故、と別の不安が彼の中で生まれた瞬間、彼女の口から想定外の言葉が発せられた。
『"私が作った"校則の一覧表はあるか』
「……へっ？」
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鶴木(プロフ) - しおりんさん» ありがとうございます！ (2020年9月13日 13時) (
レス) id: 9ab679ed16 (このIDを非表示/違反報告)
しおりん(プロフ) - あ″ぁ好き！シナリオ面白いです(*´∇｀*)本当に！いい展開！ (2020年9月12日 23時) (レス) id: 527cd6ca75 (このIDを非表示/違反報告)
鶴木(プロフ) - Tさんさん» ひゃー！ありがとうございます！！女王様主人公大好きなので動かすのが楽しいです……更新頑張ります！！ (2020年8月9日 18時) (レス) id: 9ab679ed16 (このIDを非表示/違反報告)
Tさん(プロフ) - 主人公の性格と世界線が凄い好きです…！ もう、好きです！(2回目)無理しない程に頑張って下さい！応援しております〜、 (2020年8月9日 14時) (レス) id: 0fb9fed1ca (このIDを非表示/違反報告)
鶴木(プロフ) - #よにん。＠変人系カップル＆シトラ教教組さん» ありがとうございます！頑張ります！ (2020年8月5日 16時) (レス) id: 9ab679ed16 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鶴木 | 作成日時：2020年7月20日 22時
