Let's meet again at the time of twilight【誰ソ彼ホテル】 Ⅲ (ページ9)

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99話ページ9

「Aちゃん！オーダー！ハンバーグ、チャーハン、スパゲティ、かに玉、野菜炒め！！！」

『いえっさー！』

「あー、忙しい····」

カップルのお客様のあれこれから恐らく数日が経った。

私はルリちゃんの声が大きく響く厨房でせっせとお好み焼きを作っている

今日は全体的にお客様が多い上に、1人女性のお客様が驚きの量のご注文をされている。

そのため、厨房は従業員総動員でせっせと働いている。

今居ないのといえば、音子と瑪瑙さんくらいだが·····

こんがりといい感じの焦げ目がつき、マヨネーズ、お好みソース、青のり、鰹節！

『お好み焼き上がりました！』

「ありがとう！ちょっとAちゃん、そこにあるカレーと一緒にお客様のところに運んで！」

『わかった！』

「ついでにどっかで油売ってる塚原連れてきてくれる？」

「あ、塚原さんなら瑪瑙さんと物置に掃除してくれてるよ～呼んできてあげて～」

『了解です！』

支配人に場所を教わり私は厨房のドアを開けた。

『お客様、こちらがご注文のカレーとお好み焼きめす。』

「ありがとー！お姉さん可愛いね」

『あ、ありがとうございます』

ご注文されたお客様は現世で人気のアイドルのトップ、金子このみ様。

私も何度かテレビで見た事がある。

あまりよくはしらないが·····

突然褒められて何事かと思ったが、私は音子たちを呼びに行かなければならない手前

ぺこりと頭を下げ物置にむかった。

＿＿＿＿＿＿＿＿＿

ｺﾝｺﾝｺﾝ

『音子、瑪瑙さん、いますか？』

「お姉ちゃん！？」

「あらAちゃん。どうかした？」

瑪瑙さんの声とともに物置の扉が内側から開けらる。

埃っぽい匂いとともに2人の姿が現れた。

『いま厨房が大忙しで2人以外の従業員総動員なんですけど、まだ回らなくて·····helpです』

「あらあら、それは困ったわね」

「それじゃあ、すぐ向かうよ」

「あ、私も手伝いましょうか？」

『ぜひお願いします！』

私は音子と瑪瑙さんを連れて厨房へと戻った。