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yb side
消灯後、さすがに今日はもう帰ろうと
重い腰を上げ病棟を後にしようとした時、
人気のない公衆電話コーナーから誰かの声がして
お化け？と思いつつその声の主を辿った
涼介「俺は今日もリハビリだったよ
ちいの体調悪くて中庭行かせてもらえなかった」
…涼介？
ぽつん、と両手で受話器を持つのは
紛れもなく俺の担当患者で
お化けじゃなくてよかった…
、じゃなくて…消灯過ぎてるってのに何してんだ、と声をかけようとしたが、
涼介「…ぅん、、裕翔くん明日は来れる？」
小さな声で話す声が涙声であることに気付いて、思わず息を潜め盗み聞きをしてしまう
涼介「あしたも学校…がんばってね
うん、うん、ありがと、おやすみ…」
電話の相手は裕翔くんだろうか
病室を抜け出してるのは良いことではないけど、ここ最近不安定だったこともあり、涼介の気持ちを考えるとなんとも言えなかった
ガチャリ、と電話を切る音がしたもののこちらに歩いてくる気配はなく
涼介「……っ…」
暗闇の中ひとりで佇む涼介の目には涙がポロポロ溢れていて、裕翔くんやお父さんには心配かけまいと強がっているみたいだ
薮「…りょーすけ」
いてもたってもいられず、そんな涼介に声をかけてしまった俺。
病室を抜け出すのはダメだと自覚があるのか、俺をみた瞬間目を開けてバツの悪そうな顔をした
薮「…お部屋戻ろっか…ついてくからさ」
あえて泣いてることには触れず、そっとしとくことにして、何事もなかったかのように涼介を抱き上げた
涼介「…おれもう中学生だよ」
薮「いいのいいの、俺から見たら涼介なんてまだまだお子ちゃまだよ」
抱っこされることに最初は反発したけど、次第に体重をかけて俺の肩に頭を乗せてくれた涼介
安い言葉をかけたくなくて、ただただそっと背中をぽんぽん、と叩いていると、次第にグスッ、と声が聞こえた。
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ツムギ(プロフ) - 井上ありささん» はじめまして。コメントありがとうございます! わ!ほんとですかうれしいです（ ; ; ）こちらのお話、自己満で書いてるので感想いただけるのすごくうれしいです! これからもよろしくお願いします (2020年9月14日 0時) (
レス) id: 7c11d74114 (このIDを非表示/違反報告)
井上ありさ(プロフ) - はじめまして。更新されていたので読んでいたのですが涙が止まらないほどでした。次の更新がとても楽しみです。 (2020年9月13日 23時) (レス) id: 49bc8aae5e (このIDを非表示/違反報告)
ツムギ(プロフ) - 愛ingさん» 幼少期のお話はその方の幼少期の顔のイメージで書いてます (2020年6月6日 23時) (レス) id: 7c11d74114 (このIDを非表示/違反報告)
ツムギ(プロフ) - (名前)さん» 返信遅くなってすみません（ ; ; ）幼少期のお話はその頃の顔のイメージでお話を書いてます！という返信で大丈夫でしょうか…？ (2020年6月6日 20時) (レス) id: 7c11d74114 (このIDを非表示/違反報告)
愛ing - 私も気になります。 (2020年6月6日 16時) (レス) id: 6533d85759 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ツムギ | 作成日時：2020年5月29日 0時
