173. フラれない自信 ページ31
能「で、何か用？」
次の日、轟は4限の授業が終わると、既に教室前にいた能切のところに、Aより早く向かった。
そのまま、能切を引っ張っていき、人気のない廊下の方まで来る。
元カレにあたる轟に何を言われようと、優勢な自分には痛くも痒くもないと思っているのだろう。
能切は、轟に対してビビる様子もない。
轟「水無月に何をした？」
こいつが何かしたことは明白。
そうどこか確信していた轟は、低い声で尋ねた。
能「……は？」
能切は、なんだそんなことかと言いたげな表情で、笑いだした。
その笑い声が、更に轟を不快な気分にさせる。
能「僕は何もしてないよ。ただ、中途半端に付き合ってても楽しくないから、僕のところに来なよって誘ったんだ」
ヘラヘラと笑いながら言う能切だが、それが嘘であることは、轟にはすぐ分かった。
轟「そんなことくらいで、水無月がお前のところに行くとは思えねえ。本当は何したんだよ？」
能「フラれたくせに、随分強気なんだね。自分なら絶対フラれないっていう自信でもあったのかな？」
口元を釣り上げて言う能切に、轟は言葉に詰まった。
そうじゃない。そんなことを言いたいんじゃないんだ。
いくらAが天然だろうが、ほとんど話したこともない男子にホイホイついていくはずがない。
それなら、能切が何か余計なことを吹き込んだ以外考えられない。
ただ、実は違った、隠してたということがあったら怖いため、何も言えないでいたのだ。
轟「自信はねえ。だが、少なくともお前よりは、水無月のことを理解してるつもりだ」
同じ境遇を今まで生きてきた。
それは、たとえ恋人じゃなかったとしても、お互い分かり合えることだと、轟は信じていたのだ。
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轟推し - とても感動して、目から涙がこぼれました。これからも、がんばってください！ (2020年5月9日 3時) (
レス) id: 465ea38479 (このIDを非表示/違反報告)
マカロン - 続きがとても気になる!!!! 更新頑張ってください! 楽しみにしてます。 (2019年8月22日 11時) (レス) id: 0dcad5eff6 (このIDを非表示/違反報告)
のまーん(プロフ) - きゃーっ！キマシタワー！破壊力パネェ！ (2019年8月19日 19時) (レス) id: 40246c291e (このIDを非表示/違反報告)
日向夏 - 轟くんカッコいい！いつもドキドキしながら読ませていただいてます。毎日更新ありがとうございます！これからも頑張ってください。応援しています。 (2019年8月12日 22時) (レス) id: 687d110e3e (このIDを非表示/違反報告)
漓娜(プロフ) - ああ、、、好き… (2019年8月10日 2時) (レス) id: 47b69fc756 (このIDを非表示/違反報告)
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