154. 後悔渦巻く ページ12
2人が会話をしないまま時は流れ、放課後になった。
昼休みのこともあって、Aも轟もお互い声をかけづらく感じていた。
帰るところが一緒とはいえ、別々に帰るのは気が引ける。
でも、片方は浮気も同然のことをしてしまい、もう片方はそれを許してしまった手前、どう帰りを誘おうか悩んでいるのだ。
その時だった。
能「Aさん！」
A組の教室に現れたのは、昨日の能切だった。
A組の皆や、轟はもちろん、Aもまさか下の名前で呼ばれるとは思わず、驚いていた。
しかし、能切はそんなことお構い無しに、屈託のない笑顔を浮かべている。
能「一緒に帰りましょう！Aさん！」
クラスの皆が、Aに説明を求めるような視線を送る。
しかし、Aはその痛い視線に居心地が悪くなって、逃げるように能切の方へと駆け寄った。
その時ようやく、轟はAがこのままでは行ってしまうことに気づいた。
轟「水無月……！」
だが、そんな轟の声も虚しく届かず、Aは能切と一緒に行ってしまったのだ。
能「Aさん？」
さっきからずっと、浮かない顔をしているAを気にかけるように能切は顔を覗き込んだ。
なんてことをしてしまったんだろう。
Aの頭の中では、後悔が渦巻いていた。
轟に何も言わず、出てきてしまった。
事情も何も知らない轟を、置いてきてしまった。
一緒に帰りたかったはずなのに。
昼休みに一緒にいた女子が誰なのか、聞きたかったはずなのに。
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轟推し - とても感動して、目から涙がこぼれました。これからも、がんばってください！ (2020年5月9日 3時) (
レス) id: 465ea38479 (このIDを非表示/違反報告)
マカロン - 続きがとても気になる!!!! 更新頑張ってください! 楽しみにしてます。 (2019年8月22日 11時) (レス) id: 0dcad5eff6 (このIDを非表示/違反報告)
のまーん(プロフ) - きゃーっ！キマシタワー！破壊力パネェ！ (2019年8月19日 19時) (レス) id: 40246c291e (このIDを非表示/違反報告)
日向夏 - 轟くんカッコいい！いつもドキドキしながら読ませていただいてます。毎日更新ありがとうございます！これからも頑張ってください。応援しています。 (2019年8月12日 22時) (レス) id: 687d110e3e (このIDを非表示/違反報告)
漓娜(プロフ) - ああ、、、好き… (2019年8月10日 2時) (レス) id: 47b69fc756 (このIDを非表示/違反報告)
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