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409. ここは頼んだ ページ9

影山side


木兎さん、山本さんを入れた7人で折り返し地点に辿り着き、紙をゲット。

帰り道を皆で進んでいる。

だが、一向に演劇部が出てこない。

もしかして、折り返し地点までなのか?

そこまで行ったら、もう怖いのはないとかか?

そんなことを考えながら進んでる時だった。

ドドドドドと地響きにも似た音が聞こえた。


木「な、なあ……なんか聞こえね?」

犬「木兎さん、そう言うこと言わないでくださいっス!」


震える声で尋ねた木兎さんに、犬岡が首を振る。


葉「いや、でも確かに……」


クルっと振り返った木葉さんに続いて、俺も後ろを振り返った。

すると、もの凄い形相のお面を被った演劇部員がコチラに走ってくるのが見えた。

「ひっ!」という誰かの悲鳴とともに、皆一目散に前に走る。

なんだこれは?と思うと同時に、少しラッキーだとも思った。

このまま走って行けば、ゴールまで早く着く。

そう思ったのも束の間、前方からも後ろのやつと同じようなお面を被った演劇部員がかけてきた。

挟み撃ち……!?

これじゃ、どう切り抜ければいいんだ?

すると、田中さんと山本さんが俺と犬岡を追い越して、真っ直ぐ前の演劇部員にかけていった。


田「ここは俺らが守る!」

山「だから、潔子さんを……頼んだ!」


在り来りな台詞を吐いて、2人は演劇部員を足止めした。


影「お願いします!」

犬「頑張ってください!」

木「お前ら、カッコイイぜ!」

葉「ちょうどいいところで戻って来いよ」


清水さん以外が2人に声をかけ、先を急いだ。

しかし、演劇部員は予想以上に早く、追いつかれる1歩手前だ。


木「なんだよ、あの演劇部!文化部のくせして足速えー!」

葉「木兎、なんかないのか!?主将だろ!」

木「お前、主将だったら何でも出来ると思うなよ!お化け倒す力なんて持ってねえよ!」


走りながら2人で喧嘩を始める。

だが、こちらも走るのに精一杯で2人を止める余裕が無い。

取り敢えず、ゴールまで走りきれば終わりだ。

清水さんも、マネージャーなのに割と足速えし、これなら大丈夫だろう。

まだ見えないゴールを、俺たちは全速力で目指した。

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すいま - さすが。おつよい。 (2020年11月26日 3時) (レス) id: cbeac085fa (このIDを非表示/違反報告)
なな - 私くれはさんの小説大好きだよ!!!だからこれからも頑張って!! (2020年10月18日 21時) (レス) id: 260f58deaf (このIDを非表示/違反報告)
- 最近忙しくて、コメントできてなくてすみません…。もう1年たったんですね!!早かった…。今も昔も、変わらず大好きです。応援してます! (2019年7月31日 20時) (レス) id: be253de246 (このIDを非表示/違反報告)
ぴーや(プロフ) - 1年おめでとうございます!!これから鈍感少女シリーズ楽しみにしてます!更新頑張ってください!! (2019年7月20日 20時) (レス) id: 2f26a9a0e1 (このIDを非表示/違反報告)
うどん - 面白すぎて一気読みしました!荒らしにめげないその精神がすごいと思います!これからも頑張ってください! (2019年6月30日 15時) (レス) id: d635d54193 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:くれは* | 作成日時:2019年6月14日 19時

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