411. 王様ゲームの仕返し ページ11
縁下side
及川さんと岩泉さんで紙の取り合いをした結果、そこには無残にも破れたFチームの紙があった。
岩「てめぇ、何してんだよ！Eチームの方も破いてやろうか!?」
及「だーかーらー、ないって言ってんじゃん！いいでしょ、これ半分にして、片方Eチームってことで！」
岩「お前にやるのだけは絶対嫌だわ、返せ！」
岩泉さんが及川さんに手を伸ばし、それを及川さんが避ける。
それを遠巻きに見つめる俺たち。
夜「てか、ほんとにEチームの紙どうしたんだよ？」
黒「知らねーよ。誰かが間違えて2枚持ってたんじゃねーの？」
半分やり投げな黒尾さんが、テキトーなことを言った時だった。
「正解です」
後ろから誰かの声が聞こえた。
全員が一斉に振り向くと、青城の1年がEチームの紙をヒラヒラさせて立っていた。
確か、国見だっけか？
及「国見ちゃん!?え……何してるの？」
岩「それ、Eチームの紙じゃねえか」
及川さんと岩泉さんも喧嘩をやめて、国見を見た。
国「折り返し地点まで来た時、面白そうだったからEチームの紙取ってきたんです。どうぞ」
何気に凄いことを淡々と言いながら、国見は紙を及川さんに手渡した。
及「いや、どうぞじゃないよ!?え、何、嫌がらせ!?」
国「はい。昨日の王様ゲームの仕返しです」
さも当然のことのように答える国見。
先輩相手に凄いな、こいつ。
黒「なんだよ、元凶はお前かよ。後輩からの信頼ねえんじゃねえの？」
及「残念でした〜。国見ちゃんとは中学の時からの仲です〜。超信頼度高いです」
ニヤニヤしながら煽る黒尾さんに、それに乗っかってゲス顔してる及川さん。
この2人、喧嘩してばっかりだな。
国「信頼はバレーの時だけですよ」
そこに水を差すように言う国見。
岩「まあ、お前の信頼云々はどうでもいいから、もう行くぞ。後ろ詰まってもあれだしな」
及川さんからFチームの紙をひったくり、先頭を行く岩泉さん。
その後から、ブツブツ言ってる及川さんと黒尾さん、夜久さんが続く。
俺たちも、目で「行くか」と合図して足を進めた。
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すいま - さすが。おつよい。 (2020年11月26日 3時) (
レス) id: cbeac085fa (このIDを非表示/違反報告)
なな - 私くれはさんの小説大好きだよ！！！だからこれからも頑張って！！ (2020年10月18日 21時) (レス) id: 260f58deaf (このIDを非表示/違反報告)
游 - 最近忙しくて、コメントできてなくてすみません…。もう１年たったんですね！！早かった…。今も昔も、変わらず大好きです。応援してます！ (2019年7月31日 20時) (レス) id: be253de246 (このIDを非表示/違反報告)
ぴーや(プロフ) - 1年おめでとうございます!!これから鈍感少女シリーズ楽しみにしてます!更新頑張ってください!! (2019年7月20日 20時) (レス) id: 2f26a9a0e1 (このIDを非表示/違反報告)
うどん - 面白すぎて一気読みしました！荒らしにめげないその精神がすごいと思います！これからも頑張ってください！ (2019年6月30日 15時) (レス) id: d635d54193 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くれは*
| 作成日時：2019年6月14日 19時
