402. 救世主が来た！ ページ2
机の周りには、西谷さんが言った通り、Eチームがいた。
けど、なんだか様子が変だ……。
慌ててるような、焦ってるような……。
夜「おーい、どーした!?」
夜久さんが大声をかけると、Eチームの皆が振り向いた。
なんでだか、及川さんと黒尾さん涙目なんだけど。
黒及「きゅ、救世主が来たああああ！！」
両手を広げて涙目で来る2人に、俺と西谷さんは後ずさりした。
何あれ、こっわ……ゾンビ並だ……。
しかし、岩泉さんと夜久さんは慣れてるようで、2人をヒョイッとかわした。
そのまま2人は、ズサーっと地面に顔面スライディングする。
何これ、こっわ……。
岩「で、なんかあったのかよ？」
及「いや、それがさー」
顔面土だらけの及川さんの話によると、Eチームの紙が机の上にないらしい。
それで、困っているところを俺たちに発見されたようだ。
岩「紙ないってどういうことだよ!?」
夜「誰かが間違って食っちまったんじゃないのか？」
黒「いや、流石に食いはしねえだろ」
やっと冷静になったのか、黒尾さんが突っ込んだ。
でも、これは確かに大変だ。
紙がないんじゃ、肝試しが終わらない。
夜「もうしょうがないだろ。紙なかったって言うしかないよ」
黒「嫌だね！！木兎に負けんのは腹立つ！」
及「俺だって、飛雄に負けたくないもんね！」
子どものように反論する2人。
あ、これが赤葦さんの言ってた高校生児か……。
それを聞いていた岩泉さんと夜久さんも、呆れているようだ。
岩「別に肝試しで張り合わなくてもいいだろ」
夜「バレーで勝負しろよ、バレーで」
バカバカしいといった感じでFチームの紙を取った岩泉さんの横から、及川さんがFチームの紙の端っこを掴む。
岩「おい、何してんだよ及川！」
及「困ってる人を置いてくなんてサイテーだよ、岩ちゃん！」
岩「そっちは主将が2人もいんだろ、頑張れよ！」
及「頑張った結果がこれなんだけど！」
Fチームの紙を引っ張り合う2人。
青葉城西ってこういうの多いな……。
しかも、いつもならストッパー役になってる他の3年もいないし。
なんて思ってる時だった。
ビリッ
Fチームの紙が、真ん中から横半分に破けてしまった。
及岩黒夜「ｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞ！！」
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すいま - さすが。おつよい。 (2020年11月26日 3時) (
レス) id: cbeac085fa (このIDを非表示/違反報告)
なな - 私くれはさんの小説大好きだよ！！！だからこれからも頑張って！！ (2020年10月18日 21時) (レス) id: 260f58deaf (このIDを非表示/違反報告)
游 - 最近忙しくて、コメントできてなくてすみません…。もう１年たったんですね！！早かった…。今も昔も、変わらず大好きです。応援してます！ (2019年7月31日 20時) (レス) id: be253de246 (このIDを非表示/違反報告)
ぴーや(プロフ) - 1年おめでとうございます!!これから鈍感少女シリーズ楽しみにしてます!更新頑張ってください!! (2019年7月20日 20時) (レス) id: 2f26a9a0e1 (このIDを非表示/違反報告)
うどん - 面白すぎて一気読みしました！荒らしにめげないその精神がすごいと思います！これからも頑張ってください！ (2019年6月30日 15時) (レス) id: d635d54193 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くれは*
| 作成日時：2019年6月14日 19時
