「愛」ってなんですか!?【轟焦凍】 (ページ46)

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140. 間違えちゃったページ46

貴「その……DVDのやつなんだけど……」

麗日に聞かれたAは、おそるおそる峰田の持つDVDを指さした。

まだあの時のショックを引きずっているのだろう。

峰「お！水無月、気になるのか？だったらオイラの部屋で……」

こんな時でも下心ありまくりの峰田を、瀬呂がテープで縛った。

貴「えっと……あのね、そのDVD、間違えて私が持ってきちゃったの。パッケージが、漫画の表紙と似てて……」

申し訳なさそうに俯くA。

つまり、こういうことである。

共同スペースに出しっぱなしにしてあった峰田のDVDを、たまたまそこに通りかかったAが見つけた。

そのDVDのパッケージが、ミッドナイトから借りた漫画と似ていたため、てっきり付録か何かと思って轟の部屋に持って行ってしまったらしい。

そのDVDの下には、男しか出ていない方もあったが、パッケージまでは見えなかったため、そんなジャンルであることに気づかなかったようだ。

麗「そっかあ〜、間違えちゃったんだね」

飯「峰田君！そういうものは、部屋から出さないでくれたまえ。よく思わない人もいるんだぞ」

上「そうだそうだ。あんなところにそんなもん出しとくなよ。また相澤先生に怒られっぞ」

峰「しょうがねえだろ。忘れてたんだから」

開き直る峰田に、上鳴はため息をついた。

出しっぱなしにした峰田が100％悪いが、そこを通りかかったのがAだったのが、運が悪かったのだ。

貴「で、でも……峰田君て、そういう趣味もあったんだね、私知らなかった……」

若干震えた声で言うAに、皆は首を傾げた。

砂「そういう趣味って……？」

瀬「峰田はもともとこういう奴じゃね？」

2人が尋ねると、Aは更に目を見開いた。

貴「え……あの、男子って……男子同士で恋するお話とか好きなの？」

Aの質問に、皆その場で硬直した。