「愛」ってなんですか!?【轟焦凍】 (ページ17)

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111. 座る椅子の高さページ17

芦「あ！水無月と轟来たよ！」

麗「轟君、やっぱ可愛い〜！」

1階に着くと、既に夕食の準備をしていた何人かが、Aと轟を囲んだ。

上「それにしても、ほんとに水無月にベッタリだな」

葉「ちょっと羨ましいかも！」

上鳴の言う通り、轟は大勢に囲まれて怖いのか、Aの服をぎゅっと掴んでいる。

貴「皆、ごめんね。夕食の準備の時間に来られなくて……」

八「水無月さんは、轟さんのお世話をしていますもの。準備の方は私たちにお任せ下さい」

麗「うんうん。いろいろ大変やしね」

どうぞどうぞ、と椅子の方へと案内されるAと轟。

しかし、轟が椅子に座ると背丈が圧倒的に足りなく、テーブルに手が届かない。

切「あれ、普通の椅子じゃ轟食えねえぞ」

尾「こっちのクッション使う？」

尾白がクッションを持ってくるが、それでもまだ轟はテーブルに届かない。

すると、Aが尾白の尻尾をじーっと見始めた。

尾「水無月さん……？」

貴「ん？尾白君の尻尾の上に座ったら、ちょうどいいのかなって思って……」

尾「身体機能の1部だからね？体の上に乗っかられながらご飯食べるようなものだよ？」

尾白がやんわりと断ると、「ダメか〜」とAは残念そうな顔をした。

どうやらA自身、その尻尾に興味があったらしい。

葉「あ！そうだ！」

葉隠が閃いたらしく、くるっとその場で一回転した。

そのまま、Aの腕を引っ張り座らせると、その膝の上に轟を乗せた！

葉「どーだ!?」

耳「これ……案的にはいいけど、A食べにくいんじゃない？」

おーっと1度歓声が起こるも、すぐに耳郎の指摘が入った。

しかし、Aは小さく首を振った。

貴「皆が思ってるほどでもなさそうだから、大丈夫だよ。それに、こっちの方が面倒見やすいし」

Aの了承が得られたところで、皆は和やかに夕食を取ったのである。