55. 個性婚の家系 ページ8
その言葉の意味を、轟は理解することが出来なかった。
個性婚で生まれ、家族との間に大きな溝がある轟に同情しているのか、それとも……。
貴「私ね、個性が水でしょ？でも、これ、親から受け継がれたものじゃないんだ」
自分の右手を、傾く太陽にかざしながら言うAは、どこか悲しい雰囲気を漂わせていた。
貴「個性は、普通なら両親のどちらかを受け継ぐか、2人の複合的なものが宿るかのどっちか。
でも、ごく稀に突然変異っていって、どちらの家系にも類似しない個性を持つ人が生まれることがあるんだって」
その話なら、轟も聞いたことがあった。
複合的な個性を父親が求めたことによって生まれたため、そういう知識は小さい頃から頭に入っていたのだ。
貴「私の家系はね、代々炎を操る個性だったの。その個性を守るために、必ず個性婚で子どもを産ませた。だから、私の両親も炎系の個性なんだよ」
なんとなくだが、轟はここまでで想像出来てしまった。
代々炎系の個性を持つ家系から、突然水を操る個性を持つ子どもが生まれたのだ。
轟の脳裏を、兄弟の顔が掠める。
貴「そこから急に水を操る個性を持った私が生まれて、それはそれは大惨事だったそうなの。
私をこれからどう育てて行くのか、皆毎日話し合ったそうよ」
轟は、話を聞きながら違和感を覚えた。
轟「どう育てて行くかって、普通の子育てじゃねえのか？」
轟の質問に、Aは「あ、そっか……」と意味ありげに呟いた後、轟に苦笑した。
貴「ごめん、言い忘れてた。私の家、ヒーロー一家なんだよね」
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漓娜(プロフ) - キュンキュン通り越してぎゅんぎゅんする（） (2019年6月5日 20時) (
レス) id: 47b69fc756 (このIDを非表示/違反報告)
超能力者えのん＠紙#余韻(プロフ) - 僕は…気付いてしまった…91話の最初の方…｢表示｣が｢表情｣になっていたことに……いろはさんごめんなさい！気になっちゃい派になってしまいました… (2019年5月19日 0時) (携帯から) (レス) id: 1390b0b4be (このIDを非表示/違反報告)
IROHA*(プロフ) - ルルナさん» こちらこそ、すみませんでした。私が誤解したことに囚われず、ルルナさんの想像通りに書いてくださいな。同じような作品同士、私も応援させていただきます。お互いがんばりましょう！ (2019年5月10日 21時) (レス) id: 3fd8a40bef (このIDを非表示/違反報告)
ルルナ(プロフ) - IROHA*さん» ありがとうございます。こちらこそ誤解されるようなことをしていまい申し訳ありません。以後このような事がないように努めていきたいと思います。 (2019年5月10日 21時) (レス) id: e226e38a19 (このIDを非表示/違反報告)
IROHA*(プロフ) - ルルナさん» そうだったのですね、理由が聞けて安心しました！こちらこそ、誤解してしまってすみません。パクリでなければ全然問題ありませんので、更新してください！話してくださってありがとうございました＿|＼○＿ (2019年5月10日 20時) (レス) id: 3fd8a40bef (このIDを非表示/違反報告)
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