52. 聞かなくちゃいけない ページ5
貴「ありがとうございました」
昼休み、保健室で診てもらったAは、一礼してからドアを閉めた。
リカバリーガール曰く、体調は万全、午後のヒーロー基礎学も普通に出て大丈夫だという。
ヒーロー基礎学を見学しなくてはならないのかどうか、心配していたAはウキウキしながら廊下を歩いていた。
すると、前から轟が少し俯きながら歩いてくるのが見えた。
貴「轟君……？」
今日1日、話という話をしていないAと轟。
自分が何かしてしまったのだろうか、という不安からAは眉を寄せた。
Aの声に、轟はちらっとAを見て足を止めた。
轟「……具合大丈夫か？」
貴「うん、もう平気だよ。昨日はありがとね」
昨日は、とAが言った途端、轟の頬がピクリと動いた。
しかし、Aはそんなことにはまるで気づいていない。
「別に」とだけ言って轟は、足早にそこを去ろうとした。
しかし、その腕をAが掴んで自分の方へと軽く引っ張った。
貴「待ってよ……」
か細い声でそう言ったAに、轟はAを不安にさせていることを改めて自覚した。
一方で、何も知らないAは、轟にそのことを聞くか迷っていた。
今までなら、人に言えないことなんて誰しもあるだろうと思っていたし、興味もなかった。
しかし、今この時だけは、聞かなくちゃいけないと思った。
昨日まで一緒にいてくれた轟が、何故こうも冷たいのか自分には分からない。
だからこそ、話を聞かなくちゃいけない。
自分が何かしてしまってのかもしれないのだから。
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漓娜(プロフ) - キュンキュン通り越してぎゅんぎゅんする（） (2019年6月5日 20時) (
レス) id: 47b69fc756 (このIDを非表示/違反報告)
超能力者えのん＠紙#余韻(プロフ) - 僕は…気付いてしまった…91話の最初の方…｢表示｣が｢表情｣になっていたことに……いろはさんごめんなさい！気になっちゃい派になってしまいました… (2019年5月19日 0時) (携帯から) (レス) id: 1390b0b4be (このIDを非表示/違反報告)
IROHA*(プロフ) - ルルナさん» こちらこそ、すみませんでした。私が誤解したことに囚われず、ルルナさんの想像通りに書いてくださいな。同じような作品同士、私も応援させていただきます。お互いがんばりましょう！ (2019年5月10日 21時) (レス) id: 3fd8a40bef (このIDを非表示/違反報告)
ルルナ(プロフ) - IROHA*さん» ありがとうございます。こちらこそ誤解されるようなことをしていまい申し訳ありません。以後このような事がないように努めていきたいと思います。 (2019年5月10日 21時) (レス) id: e226e38a19 (このIDを非表示/違反報告)
IROHA*(プロフ) - ルルナさん» そうだったのですね、理由が聞けて安心しました！こちらこそ、誤解してしまってすみません。パクリでなければ全然問題ありませんので、更新してください！話してくださってありがとうございました＿|＼○＿ (2019年5月10日 20時) (レス) id: 3fd8a40bef (このIDを非表示/違反報告)
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