70. デートをします ページ23
上「デートをします」
その週の日曜日。
皆が集まる共同スペースで、上鳴が急に口を開いた。
瀬「はァ!?」
芦「え、いつ？」
切「てか、お前デートする女子いたの？」
上「ちげえ！」
どよめく周りを一喝し、上鳴は再び真剣な顔に戻る。
上「轟と水無月の恋路を手伝ってやろうってわけよ」
貴「え、なになに？上鳴君、デートするの？お相手は響香ちゃん？」
耳「は!?なんでウチ？」
たまたま上鳴が座るソファの後ろを通ったAが、謎の爆弾発言をかました。
貴「いや、仲良しだからそうなのかなって……」
Aの発言で、その場にいる全員が納得した。
友達同士で行く方のデートと履き違えているのだと。
しかし、上鳴はすぐにニヤッと笑った。
上「いーや、俺らじゃねえ。水無月と轟だ」
貴「私と轟君？」
上「そう！2人だけでどこか出かけてこいよ」
パチンと指を鳴らした上鳴に、Aは口に人差し指を立てて上を向いた。
貴「でも、何処に行くの？先生に外出許可貰いにいかないといけないでしょ？」
耳「確かにそうだな。どうすんの、上鳴？」
この時期、遊ぶために外出するなど、先生が許すはずもない。
しかし、上鳴はチッチッチッと指を振った。
上「買い物だよ、買い物。普通のデートよりも時間は短いが、2人で出かけることは出来るぜ。
文房具とかなんか、水無月も轟も欲しいものねえか？」
轟「俺は……ねえ」
少し残念そうに轟は呟いた。
なかったとしても、ここであると言えばAとデート出来る可能性が高くなるというのに、だ。
正直なんだな、とその場にいた誰もが思った。
貴「私、実はこの間シャー芯切れちゃって、ずっとヤオモモちゃんに借りっぱなしだったんだよね。
だから、自分の分と借りた分のシャー芯買いたかったんだ」
申し訳なさそうにいうAに、「気にすることではありませんわ」とプリプリしながら言う八百万。
しかし、他の皆や轟的には、Aに気にしてもらわないと困るのだ。
轟「じゃあ、俺が付き合って買いに行けばいいんだな？」
貴「いいの!?」
途端に目をキラキラさせるAは、目の前に餌がある時の子犬のようだ。
こりゃ轟でなくとも惚れるわ、と女子一同納得した。
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漓娜(プロフ) - キュンキュン通り越してぎゅんぎゅんする（） (2019年6月5日 20時) (
レス) id: 47b69fc756 (このIDを非表示/違反報告)
超能力者えのん＠紙#余韻(プロフ) - 僕は…気付いてしまった…91話の最初の方…｢表示｣が｢表情｣になっていたことに……いろはさんごめんなさい！気になっちゃい派になってしまいました… (2019年5月19日 0時) (携帯から) (レス) id: 1390b0b4be (このIDを非表示/違反報告)
IROHA*(プロフ) - ルルナさん» こちらこそ、すみませんでした。私が誤解したことに囚われず、ルルナさんの想像通りに書いてくださいな。同じような作品同士、私も応援させていただきます。お互いがんばりましょう！ (2019年5月10日 21時) (レス) id: 3fd8a40bef (このIDを非表示/違反報告)
ルルナ(プロフ) - IROHA*さん» ありがとうございます。こちらこそ誤解されるようなことをしていまい申し訳ありません。以後このような事がないように努めていきたいと思います。 (2019年5月10日 21時) (レス) id: e226e38a19 (このIDを非表示/違反報告)
IROHA*(プロフ) - ルルナさん» そうだったのですね、理由が聞けて安心しました！こちらこそ、誤解してしまってすみません。パクリでなければ全然問題ありませんので、更新してください！話してくださってありがとうございました＿|＼○＿ (2019年5月10日 20時) (レス) id: 3fd8a40bef (このIDを非表示/違反報告)
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