69. 痴話喧嘩のような ページ22
再び轟がAの方を見ると、傘をさしながらコチラを見るAと目が合った。
貴「轟君、傘は？もしかして、忘れた？」
轟「ああ。でも大丈夫だ。行くぞ」
本当に正直なところ、轟は別に自分が濡れても良かった。
身体は丈夫な方だし、炎の個性で温められる。
それに、寮になった今ではすぐに風呂に入ることも出来る。
しかし、外に出ても轟の頭に雨は降ってこなかった。
隣を見ると、自分より低い背で一生懸命背伸びをしながら、轟の頭の上に傘を傾けるAがいた。
前に傘を傾けた分、Aの背中やリュックに水滴がつき始めたことに気づき、轟は傘の柄の部分を掴んだ。
轟「いいって。水無月が濡れるだろ」
貴「轟君も濡れちゃうでしょ」
轟「俺は別に平気だ」
貴「平気じゃない！」
昇降口の真ん前で、轟とAの傘の押し付け合いが始まる。
傍からは、痴話喧嘩にしか見えない光景である。
しかし、このまま押し付けあってもキリがない。
「じゃあさ……」と、Aが一旦引いて自分の上に傘を戻す。
そして、轟の腕を引き寄せて傘の中に入れた。
轟「ちょ、おい……」
貴「こうすれば、2人入れるでしょ！」
名案だとばかりに微笑むAに、轟の頬が赤く染まり始める。
何よりお互いの距離が壁ドンの時より近いのだ。
轟は頬の熱を誤魔化すように、Aから顔を逸らした。
轟「……行くぞ」
轟の声と共に、2人は校門へと歩き出した。
＿＿下駄箱の影に隠れたクラスメイトに気付かぬまま。
麗「Aちゃん……大胆！」
緑「名案だけど名案じゃない……！」
飯「轟君、顔が真っ赤だったぞ」
切「なんだあれ、ただのカップルじゃねえか」
爆「下駄箱でたむろってんじゃねえ、邪魔だ！」
上「あれほんとは両想いなんじゃねえの？」
峰「轟め……水無月の制服が濡れて下着が透けることを期待してたのに……」
瀬「クズかよ……」
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漓娜(プロフ) - キュンキュン通り越してぎゅんぎゅんする（） (2019年6月5日 20時) (
レス) id: 47b69fc756 (このIDを非表示/違反報告)
超能力者えのん＠紙#余韻(プロフ) - 僕は…気付いてしまった…91話の最初の方…｢表示｣が｢表情｣になっていたことに……いろはさんごめんなさい！気になっちゃい派になってしまいました… (2019年5月19日 0時) (携帯から) (レス) id: 1390b0b4be (このIDを非表示/違反報告)
IROHA*(プロフ) - ルルナさん» こちらこそ、すみませんでした。私が誤解したことに囚われず、ルルナさんの想像通りに書いてくださいな。同じような作品同士、私も応援させていただきます。お互いがんばりましょう！ (2019年5月10日 21時) (レス) id: 3fd8a40bef (このIDを非表示/違反報告)
ルルナ(プロフ) - IROHA*さん» ありがとうございます。こちらこそ誤解されるようなことをしていまい申し訳ありません。以後このような事がないように努めていきたいと思います。 (2019年5月10日 21時) (レス) id: e226e38a19 (このIDを非表示/違反報告)
IROHA*(プロフ) - ルルナさん» そうだったのですね、理由が聞けて安心しました！こちらこそ、誤解してしまってすみません。パクリでなければ全然問題ありませんので、更新してください！話してくださってありがとうございました＿|＼○＿ (2019年5月10日 20時) (レス) id: 3fd8a40bef (このIDを非表示/違反報告)
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