検索窓
今日:2 hit、昨日:1 hit、合計:2,863 hit

そうだ、兵庫に行こう 29 ページ31

「あの子、ストーカー気質みたいで。マネージャーでもない子に仕事を押し付けて、ずっと侑さんと治さんに引っ付いていたから、手に負えないって私が呼ばれたの。証拠を出すまで引き下がらなくて大変だったわ」


そうだったんだ……。

そういえば、瑜伽さんが青城に来た時に、兵庫に転校するって言ってたような。

それが、ここだったんだ。


「マネージャー辞めたあと、しばらくは大人しくしとったんや。でも、瑜伽さんがいなくなったって知った途端、またギャラリーに顔出すようになってもうて……。そしたら、じっと若葉さんのこと見つめとるやん?これはあかん、と思って……」

「その子、前にも侑さんに近づいた女の子に死んでって言ったことがあって……。もしかしたら、って思ったらやっぱり今日は若葉さんが狙われていたのね」


侑さんの説明に、瑜伽さんが補足する。

2人は分かってて、警戒していたんだ。

多分、私がトイレに行く時に、ギャラリーから移動するところを2人も見てたのかな?

きっとそれで気づいてくれたんだ。

宮城でも私に何かしてくる人は何人かいたけど、まさか兵庫でされるとは思わなかった。

しかも、こんなフラッシュバックするほどになるなんて……。


「気ぃ落とすことないで」


そう声をかけてくれたのは、北さんだった。

その声に、私は自分が知らぬ間に俯いていることに気づいた。


「若葉さんは何も悪いことなんてしてへん。向こうが勝手に因縁つけてきただけや。せやから、堂々としとったらええ」

そうだ、兵庫に行こう 30→←そうだ、兵庫に行こう 28



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (3 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
13人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:くれは* | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2022年12月3日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。