そうだ、兵庫に行こう 24 ページ26
え……と思った時には、私は床に倒れていた。
女の子が私の肩を、強く押したのだ。
遅れて、彼女が握っていたペットボトルを見て、水をかけられたのだと理解が追いつく。
でも、思考はずっと「なんで?」のままだった。
私も相手も、お互いのことを知らないはずなのに、どうしていきなりこんなことをされないといけないのか分からなかった。
「なんで……なんでよ……?」
震える声でそう言いながら、女の子は近づいてくる。
なんでは私のセリフのような気が……。
「あ、あなた、侑くんと治くんの何よ!マネージャーでもない女がノコノコ出入りして!」
ああ、やっぱり言われた……。
そうだよね、ギャラリーから見ている人からしたらずるいってなるよね。
いくら瑜伽さんの役得とはいえ、せめて私だけでも上で見た方が良いんじゃないかな。
「そう、ですよね……ごめんなさい。今からでも上で……」
「死んでよ」
「えっ?」
唐突に物騒な言葉が聞こえてきて、私は自分の耳を疑った。
今、なんて?
「死んでって言ってるの。自分が悪いと思っているなら、死んで償ってよ」
そんな大袈裟な……って思ったけど、女の子は冗談で言ってるような感じでもない。
そんな体育館のフロア内で見てたからって、そこまで憎悪の目を向けられるとは思わなくて、正直驚きの方が強かった。
頭の整理が追いつかなくて何も言えないでいると、チャリンと足元で音が聞こえた。
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昨日思いっきり忘れてました、すみません。
これで今年の更新は終わりとなります。
来年で本当の本当に完結します。最後までよろしくお願いします。
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