【HQ】鈍感少女番外編6 (ページ15)

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そうだ、兵庫に行こう 13 ページ15

「許可は……」

「取ってないやろ。明らかにパジャマの上に上着やったし」

そう言ったのは、あの双子の片割れの金髪の人。

なんでそこまで見てるの……と、言いたい気持ちをなんとか抑える。

私、あの時そんなに目立ってたかな？

「……若葉さん？」

「あの、その、えっと……ご、ごめんなさい……」

そこまで言われたら、反論の余地なんてない。

私は素直に謝った。

すると、瑜伽さんは「はあ……」と大きなため息をつく。

「まあ、私に謝られても意味はないのだけど。その様子じゃ、相当周りの人に怒られたみたいね」

おっしゃる通りです……。

矢巾さんと赤葦さんも怖かったけど、ハジメも普通に怖かったし、クロもめちゃくちゃ怖かった。

あと何気に効いたのが、国見。

いつもクールな態度だけど、今回ばかりは本当に絶対零度だった。

多分、今までで1番怒ってたと思う。

みんながそうだったからこそ、私は自分のした事の重大さにようやく気づけたのだ。

まさかここで、それを再認識させられるとは思わなかったけど。

「言っておくけど、私も今怒ってるわ。少しは自分の身体を大切にしなさい。そうじゃないと、私たちの身がもたないから」

うう……すみません。

身体が勝手に動いちゃったんだよね、って言おうと思ったけどやめた。

なんか、余計に怒られそうだったから。

もう少し、自分の身体のことを考えながら行動しなきゃダメだな。

特に、普段私の周りにいる人たちがいない、今日みたいな日には。