その2 ページ33
『北斗わるくないもん。』
ゆっくり上から下へ流れていく手と
北斗の申し訳なさそうな眼差しに、
むしろ私の方が悪いのに…と
真っ直ぐ目を見られなくなって。
逃げるように下を向いた。
そういえば北斗は私が樹くんに触られるのを嫌がってるような節があった。
そんなわけないと思いつつも、
あいつはお前に気がある、なんて言われたこともあった気がする。
北斗はずっとやだって言ってたのに、
可愛いって言ってもらうんだ！なんて浮かれて、
北斗が嫌がることばかり…。
最低なことしちゃった。
せっかく彼女にしてもらえたのに、
これじゃあそんな資格ないよ。
わたし北斗のこと全然大事にできてないじゃん…。
罪悪感が止まらなくて、
我慢できなくなった涙が一個だけ下に落ちた。
北「っ！？ごめ、ほんと…ごめん！嫌だったよな…。」
『へ…？』
泣かないで、ごめんね、って
北斗はあわあわとすごく焦って、
最終的にガバッと私を抱き締めた。
『！？！？』
北「は…はじめてのちゅーがあんなの嫌だったよな…。ごめん、ほんと…。」
え？
はじめての？
…！！！
『私北斗とちゅーした！！！』
北「え、遅っ！！」
そ、そうだ…。
びっくりしたのと、
誰かに見られたらどうしようっていうのでパニックだったから今さら実感したけど、
私さっき北斗とあっついキスをしてしまったんだ…！！
ど、どうしよう…。
ニヤニヤしちゃう…。
北「え、ちょ…急にデレデレしないで。混乱してきた…。
なに？それが嫌だったんじゃねぇの？」
じゃあどれ？ってまたしょんぼりとした北斗にごめんなさいって謝って、
シャツの背中をきゅっと掴んだ。
『北斗のこと傷付けてごめんね。
やなこといっぱいしてごめんなさい。
もうぜったいしないから、約束する…。』
ただ大好きなだけでも、
それを信じてって言うだけでもだめなんだ。
自分を好きでいてくれる人が向けてくれる愛情や信頼を折るようなことをしちゃいけない。
自分を大切にしてくれる人をちゃんと大切にしないと。
好き、は当たり前にもらえるものじゃない。
『だから彼女クビにしないで…。』
北「するか ばか。」
北「あのさ、」
『うん？』
北「そのー…、今度は優しくすっから。」
『ん？
…！！ちゅー？？またちゅーしてくれる？？』
北「うるせぇ図書室では静かにしろっ！！」
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momo(プロフ) - やばい。最高に好きです。お話更新してくれたら嬉しいです！ (2022年2月23日 12時) (
レス) @page41 id: a0b82fa00b (このIDを非表示/違反報告)
えりんぎぷ−る - 可愛い。。ほっくんが可愛い。。だぁぁぁぁぁあ！！推しになりそうです。。 (2021年1月21日 22時) (レス) id: 2200018ee9 (このIDを非表示/違反報告)
り(プロフ) - 続き気になります(TT)更新頑張ってください！！ (2020年6月3日 0時) (レス) id: 8bc7822677 (このIDを非表示/違反報告)
綾鷹(プロフ) - みゅみゅさん» ありがとうございます(;_;)私も知らぬ間にいつの間にか終わってました…続けたい気持ちはあるのでなんとかネタが湧き次第頑張ります！ (2020年5月5日 23時) (レス) id: f953e13246 (このIDを非表示/違反報告)
綾鷹(プロフ) - ゆいさん» ほったらかしにしてたらいつの間にか終わっとる！！Σ申し訳ありません、ネタは切れてますが続ける気持ちはあります(;_;)お褒めの言葉ありがとうございます！なんとか絞り出します〜！;; (2020年5月5日 23時) (レス) id: f953e13246 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：綾鷹
| 作成日時：2019年5月14日 13時
