転生美少女は媚びへつらって生きる。[鬼滅の刃]

炭治郎との再会 ページ16

食事をしながら昨日の出来事のその後を話した。

童磨に連れ去られたが幸い喰われることはなく、


働く場所を与えられた、と。





炭治郎「そうだったんですね…！何もされていないようで良かった…。



ところで、如月さんは病院に居ましたよね？どこか悪いんですか？」






『Aでいいよ。


ううん、身体はどこも。でも、記憶が無くなってしまって…。家がどこなのか、家族はどこにいるのかも分からない状況なんです。』





うん……嘘ではない。


だって急に転生したから……嘘ではないのに…。



なんだろう！！炭治郎くん相手だとめちゃめちゃ心が痛い！！！





炭治郎「！、辛いことを聞いてしまってすみません！」





『全然！気にしないで。』





炭治郎「Aさん、ただでさえ状況が悪かったのに鬼に遭遇するなんて…」





『あはは、確かにね。でも今はお仕事を頑張ろうと思ってるよ。』





炭治郎「Aさん……」





炭治郎はとても悲しげな目で私を見た。


え、可愛い。


炭治郎くんは漫画の通り優しいんだなぁ。




少しの沈黙のあと、炭治郎くんは思い立ったように言った。





炭治郎「正直まだその童磨という鬼が何を考えているか分かりません。でも、俺は絶対にAさんを助けます！！」




キュン!!!!



どうしよう少年漫画の主人公ってこんなにカッコイイんだ。



こんな曇りのない瞳を私は見たことがないよ！！！






『ありがとう炭治郎くん。でも、無理はしないでね？』





炭治郎「はい！」





『うん！約束っ！』






指切りげんまんで指を絡めると、炭治郎くんは少し頬を赤くする。


ピュアで可愛いなぁ。どっかの誰かとは大違いだよ。









それから、炭治郎くんを見送って仕事に戻った。









後に、この炭治郎くんとの出会いにより、さらに私の演技力が試されることとなるのだ。

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