愛しい小鳥に白薔薇を２【名探偵コナン】

第７１羽 ページ25

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『お邪魔します。』

「どうぞ。」

早速昴さんの家にお邪魔した私は大きなリビングに座っていた。向かいに座る昴さん。来て直ぐに紅茶を入れてくれた。

『あ、そうだ、スコーンを焼いてきたんです。もし良かったらどうぞ。』

「おや、Aさんの手作りですか？」

『はい！お口に合えば良いんですが…』

包み紙を解くと、昴さんは早速口にひとくち含む。

「！…美味しいです！流石Aさんですね。」

『あはは、良かった。』

なにか手土産にと思ってたけど、美味しいみたいで良かった。スコーンを興味深そうに眺めては頬張っている。

「それで、レポートというのは？」

『これです。テーマのことについて基本的な所までは調べたんですが……』

「ふむ……ああ、なるほど。このテーマなら前に私が書いた論文が参考になりそうですね。ちょっと待ってください。」

昴さんは部屋の本棚からその論文を探す。

『突然押しかけてすみません…でも助かりました。』

「ふふ、良いんですよ。Aさんが僕を頼ってくれて嬉しいですから。」

柔らかな笑みを浮かべる。本当に優しい人だ。

「あ、これですね。このテーマなら……」

それから昴さんにアドバイスを貰いつつ、私は驚くほど順調なペースでレポートを書き終えることとなった。

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