第59羽 ページ13
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「姉ちゃん、ようさん食べや、そんな青白い顔してたらあかんで。」
『ありがとう…』
「服部、お前はまた勝手に…」
「ふふ、美味しいですか?」
『アッ、ハイトッテモ…』
左には服部君、右にはコナン君、目の前には安室さん。そして、テーブルの上に並んだナポリタン、ピラフ、ハムサンド、チーズスフレにミルクティー。これが所謂カオスというやつで。
事の発端はほんの数時間前に遡る。
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あの事件から1週間。退院した私はまずスマホを買いに出かけた。
「あれ?お姉さん!もう退院したの?」
偶然、出かけた先でコナン君に遭遇した。
『うん、つい昨日ね。』
「連絡くれれば良かったのに!1人で出歩いたら危ないよ!」
『あはは、連絡する為にまずスマホ買おうと思って…』
「ああ、そう言えば壊れちゃったんだっけ。」
『そうそう。またコナン君の番号とメール、登録していい?』
「うん!勿論!貸して、僕が打ってあげる!」
半ば強引にスマホを奪われたあと、流れるようなスピードでコナン君の連絡先が追加された。
「ふふ、僕が1号だね〜!」
キュン。可愛い。たまに見せるあざとスマイルだ。
『そうだね、ありがとう。』
「そうだお姉さん!この後予定は?」
『特にないけど…』
「じゃあポアロで一緒にお昼ご飯食べようよ!安室さんも会いたがってるよ!」
『良いね。一緒に行こっか。』
私はコナン君と手を繋いで歩く。あんな事件があった後でも、コナン君は案外ケロッとしている。
『そう言えば、コナン君はなんであそこに居たの?』
「知り合いの家が近くなんだ!」
『そうなんだ。どんな人なの?』
「うーん……発明が得意、かな。」
おっと、まさかの発明家。ガリレオ・ガリレイかな?
『凄い知り合いだね……』
「あはは、なんか変なこと想像したね?」
「あれ?なんや工藤やん。」
「えっ?」
聞き慣れない声に話しかけられると、コナン君が驚いたように前の人を見る。前の人も驚いたようにコナン君を見ていた。
『知り合い…?工藤って?』
「って…あー!相変わらず"躍動"しとんなボウズ!」
「あ〜〜〜久しぶりだね平次兄ちゃん!」
独特な挨拶を交わすその人。年齢は私と同じくらいだろうか。焼けた小麦色の肌と後ろに被ったキャップが印象的な人だった。
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only07(プロフ) - ベルモットとオリヴィアちゃんが幸せになってほしいです……! (1月14日 20時) (レス) @page45 id: 621931103c (このIDを非表示/違反報告)
おかき(プロフ) - 続きが気になりすぎて眠れません🥺更新待ってます!!!! (12月11日 21時) (レス) id: 3161f0695a (このIDを非表示/違反報告)
凛愛(プロフ) - とても好きです…🥹 (11月26日 22時) (レス) @page43 id: f83a603b36 (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - あああああああ好きです (9月16日 19時) (レス) @page45 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
full.(プロフ) - ベルさん» ほんとですか!泣長ったらしいお話ですが付き合っていただけたら嬉しいです!コメントありがとうございます! (6月19日 1時) (レス) id: 73b8919793 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:full. | 作者ホームページ:http://utanai.nosv.org/u.php/hptyomatu/
作成日時:2023年3月10日 20時