事の発端3 ページ8
アズールside
僕は寮へと戻ってすぐジェイドとフロイドの所へ向かった。
「ただいま戻まし…」
全てを言い切る前に僕は目を見開いた。
『……アズール?』
振り向いてこちらを見たのはAさんだった。
どうしてここに…?
こんなボロボロの格好悪い姿を
1番見られたくなかったのに。
ジェイド「おかえりなさ……!
アズール、どうしたんですかその傷!」
フロイド「やっばぁ、めっちゃ血ぃ出てんじゃん。」
ジェイドとフロイドは慌てて僕に駆け寄った。
が、僕はそれどころでは無かった。
「ど、どうしてAさんがここに」
ジェイド「最近よく話せていなかったからって、オクタヴィネルに遊びに来てくれたんです。というか早くこの回復薬を。」
なんという事だ。
ああ、どうしてなんだろう。
会いたいと思う時には会えないのに
今だけは会いたくないという時に限って……
『アズール……その怪我……一体何があったの…?』
ショックを受けた様な様子で聞いてくる。
「ああ、ええと、これは」
どうしよう、心配は掛けたくないのに
「飛行術の練習をしていたら、落下してしまいまして…」
『アズールなら風の魔法で防げるよね。』
「っ!……え、えと」
『ねぇ、アズール…』
Aさんの震えたような声が聞こえて慌てて顔を見ると
Aさんの目には涙が溜まっていた。
まるで今にも溢れだしそうな。
『お願い、正直に話して。』
「っ……わかり、ました。」
僕は承諾するしか無かった。
だって貴方が泣きそうになるだなんて思ってもみなかったから。
僕は怖くなった。
これからどうしようもなくかっこ悪い話をするのだ。
嫌われないだろうか。
呆れられないだろうか。
僕は緊張で震える手を必死に抑えて、3人に先程の出来事を話した。
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ゆーりんぐ(プロフ) - すごい好き!!! (2023年4月22日 20時) (レス) @page30 id: 3d6da50b28 (このIDを非表示/違反報告)
あいらいん - ちょ!おま、夢主!!!!!!!!!!イデア君チェリーボーイなんだからやめたげてよォ!!!!!! (2023年4月3日 12時) (レス) @page48 id: c168593882 (このIDを非表示/違反報告)
あいらいん - 夢主ヤバくて好きです!!!!!!!!!! (2023年4月3日 12時) (レス) @page17 id: c168593882 (このIDを非表示/違反報告)
わのちゃん(プロフ) - めちゃめちゃ好きです! (2022年4月7日 10時) (レス) id: 74cdc164d3 (このIDを非表示/違反報告)
いい - いっっっね!!!! (2022年3月20日 9時) (レス) @page26 id: 03be76b48c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:full. | 作者ホームページ:http://utanai.nosv.org/u.php/hptyomatu/
作成日時:2021年2月22日 23時