あの子は誘い上手２【ツイステ】 (ページ4)

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獣の彼２ページ4

モブ男「っ……！う、あ、あの、」

モブ男君は真っ赤な頬に涙目になりながら口をパクパクと動かす。

モブ男「うぁ……うぅ～」

そしてそのまま床にぺたりと座り込んでしまった。

『あら、大丈夫？』

モブ男「だ、大丈夫じゃないれす…」

『ふふっ、そんなんじゃあ私の恋人は務まらないわよ？』

モブ男「ご、ごめんなさい…」

私はブラウスのボタンをとめながらモブ男君に近寄り、頭をクシャッと撫でた。

『私の相手をするにはまだまだね。だから私のことは諦めて？

じゃあね、モブ男君。』

最後にパチン、とウインクをした。

モブ男君はポーっと蕩けた顔をしていて、聞いているのか聞いていないのか分からなかったが、私はその場を後にした。

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踊り場を降りて、廊下を曲がってすぐの所で誰かにぶつかりそうになる。

『わっ、』

レオナ「はは、怖ぇ女。」

『………ちょっと、盗み聞きは良くないわよ。』

居たのはレオナだった。

さっきのやり取りを聞いていたのか、ニヤニヤとこちらを見てくる。

レオナ「告白した相手に謝らせるとか、お前すげぇなな。」

『それ褒めてるの？

………でもちょっといじめ過ぎちゃったかも。ゆでダコになってたわ。』

レオナ「ククッ……お前みたいなのを魔性の女っていうんだろうなぁ。」

レオナは愉快そうに笑った。

『もう、用がないなら行くわ。』

私がレオナを通り過ぎようとすると、レオナは私の腕を掴んだ。

『えっ』

そしてそのままぐい、と引っ張って振り向かせ

私の頬を抑えキスをする。

『んむっ』

突然の事に驚いてレオナを上げる。

レオナ「ふふん、いい顔だな。」

『びっくりした……。何よ急に。』

レオナ「いや？別に。」

『はぁ？欲求不満なわけ？』

私がそう言うと、レオナは少し考えた後に私を見据えて言った。

レオナ「あぁ……そうかもな。」

素直に頷いたレオナに再び驚きつつ、珍しく思った。