モン・タンジュ3 ページ24
ルークside
『あ、あの、お怪我ないですか?』
彼女は心配そうに私の顔を覗き込む。
その仕草ひとつひとつに目を奪われる。
ああ、困った。胸が高鳴って仕方がない。
今きっと私の顔は紅潮しているのだろう、林檎のように。
ルーク「君こそ…傷は負っていないかい?
翼は折れてしまっていないかい?」
『え?翼??』
不思議そうに私を見つける君にまたもや見とれていると、
頭上から再び声が聞こえた。
フロイド「小エビちゃぁん!待っててね〜♡」
『あっ、やばっ、追われてるんだった!』
ルーク「!、待ってくれ!もう行ってしまうのかい?
まだ……まだ名前も聞いていないのに…。」
走りさろうとする彼女の腕を咄嗟に掴む。
が、いとも簡単に振り払われてしまった。
『ごめんなさい!今立て込んでて……また会えた時に!』
天使は無邪気に笑った。
ドクン、と心臓が跳ねるのが分かる。
もっと見ていたかったのに、彼女はすぐ見えなくなってしまった。
眩いばかりの残像と、微かに君の匂いだけが残る。
ルーク「"また会えた時に"……か……。」
なんという事だ。私は狩人失格だ。
僅か一瞬で心を射止められてしまうなんて。
彼女……名前は何て言うんだろう。
身長は160くらいだっただろうか。
体重は?趣味は?特技は?
彼女の好きな食べ物はなんだろう。
どんな色を好むんだろう。
友達にはどんな風に接するのかな。
仲の良い友達は誰だろう。
先程私に魅せたのとはまた違う表情が
きっとたくさん有るんだろうな。
ルーク「ああ、知りたい、知りたい。」
好奇心がこれでもかと揺さぶられてゾクゾクして堪らない。
ルーク「やっと見つけた……逃がさないよ。
モン・タンジュ(僕の天使)」
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full.(プロフ) - 雪女さん» 了解しました!楽しんでいただけるよう善処致します!! (2020年11月21日 22時) (レス) id: 73b8919793 (このIDを非表示/違反報告)
雪女 - ウツボ兄弟のヤンデレもっと見たいです (2020年11月20日 14時) (レス) id: ed2686deb5 (このIDを非表示/違反報告)
ソラ(プロフ) - full.さん» ひょーーーー、余計に楽しみに……w (2020年8月14日 10時) (レス) id: c7a1464060 (このIDを非表示/違反報告)
full.(プロフ) - ソラさん» ふふふふ、お楽しみにしていてくださいな… (2020年8月14日 9時) (レス) id: 73b8919793 (このIDを非表示/違反報告)
ソラ(プロフ) - おっふ、更新されている…!これは、レオナおじたん((殴 あたりが助けに来そうですなぁ…( ̄∀ ̄) (2020年8月14日 8時) (レス) id: c7a1464060 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:full. | 作成日時:2020年8月2日 19時