ヤンデレに好かれるので媚びへつらって生きる。【ツイステ】

部活見学２ ページ15

『エース！部活お疲れ様！』


シャツで汗を拭きながら来たエースにタオルを渡した。


エース「おう、サンキュ。見学どーだった？」



『すーっごく楽しかったよ！皆優しかったし！』



エース「ん。なら誘ってよかったよ」




部活終わりで疲れているせいか、エースは表情が少し暗い。




『バスケしてるエース、すごいかっこよかったよ。』



励まそうとしてそう声をかけると、疲れが吹き飛んだような顔をしていつもの笑顔に戻った。



エース「ふふん、だろー？」




うんうん。エースにはその顔が似合うね。




エース「Aは部活、どーすんの？」



『うーん、まだ参加できるわかんないから、学園長に相談してみるね。』



エース「そっか。」




エースは話しているうちに片付け終わったエナメルバッグを持って、私の隣に並んで歩いた。




『あれ？エースの寮ってあっちじゃないっけ？』



エース「そーだけど…送ってく。」



えっ優し。

何食わぬ顔で言うエースに少し驚きつつも、帰り道を一緒に歩く。




エース「なぁA。」




『うん？』




エース「俺、Aとはもう…その、と、友達…だよな。」




『ふふ、うん。そうだね。エースとは1番仲良くさせてもらってるかな。』




エース「！、だよな！

俺が1番……か。へへっ。」




結局、エースはしっかりと寮の玄関まで送ってくれた。

仲良くしつつもしっかりと女の子の扱いをしてくれるあたりに感動しながら、エースに別れを告げる。




『エース、今日はありがとう。』



エース「おう……また明日。」




エースの背中を見送った。

手を振った時、エースはものすごく切なそうな顔をしていた気がした。


『また明日会うのにな…。』



エースの言動に少し違和感を覚えつつも寮に戻った。

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