カルミアは温もりを知らない １【ポケモン剣盾】

37話 ページ40

沈黙が続き、先に口を開いたのはルリナさんだった。


「メロンさんはね、私の憧れのジムリーダーなの。

現ジムリーダーって男の人が多いでしょ？昔からそうだったみたいなんだけど、マイナークラス落ちする人も多い中、20代の頃からずっとマイナークラス落ちせずにジムリーダーを務めているらしいわ。

だからそんなメロンさんから期待できるジムチャレンジャーがいるって聞いて、楽しみにしてたのよ。
メロンさんがここまで褒めるなんて珍しいからきっと他のジムリーダーもそうなんじゃないかしら…

でもバトル中、焦って上手く指示できなくなって必要以上に自分を責めてるあなたが昔の私にそっくりで、見たくなかった。

最低よね、同属嫌悪を抱いた上に貴方を傷つけるなんてジムリーダーいえトレーナー失格だわ……」

そう話すルリナさんの瞳には影が入り込んでいた。
その姿は確かに私に似ていて、なんとなくルリナさんがさっき言っていた意味が分かった気がした。


＿＿＿ジムリーダーって言ってもみんながみんな、完璧な訳じゃないんだ…

私達と…私と同じように失敗したり、悩んだりするんだ……



−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
《作者より》

ルリナさんのメロンさんに対する憧れの気持ちもマイナークラス落ちしたことが無いという話も全て作者の勝手な妄想ですので、実際そうなのかどうか分かりません。ご了承ください(｡＞﹏＜｡)

38話→←36話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す