124話 説明 ページ36
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「あんた達、いつまでそれやってんのよ。鬼殺隊とかいうやつの説明しに来たんでしょ?さっさと始めなさいよ。
堅物とタコもほら、さっさと座って」
保護者会議が長々と続くなか、最初に声を上げたのはイリーナ先生だった。
いつも先生は引っ張られるタイプだから、こういう場で仕切ったのに私はとても驚いた。
そういう目でイリーナ先生を見ていたのか、イリーナ先生にじとっ、という視線を貰ったけど......。
イリーナ先生に促され、烏間先生達は自分の椅子に、私達はホワイトボードの前に立った。
「それでは説明に入る。耳の穴をかっぽじって聞け」
伊黒さんがそう言い(ほぼ命令だよね)、鬼及び鬼殺隊の説明が始まった。
▼△▼△▼
「───以上で説明は終わりだ」
約30分に及ぶ説明が終了した。
鬼や鬼殺隊のことは社会の歴史で出てくる為か、イリーナ先生以外は素早く理解した。その為か説明がスピーディーに終わった。
伊黒さんと実弥さんはタコせんせー達に教えて、私は取り残されてクエスチョンマークを大量に浮かべているイリーナ先生に個別指導をした。
『───というのが鬼なんですが、イリーナ先生、分かりました?』
「だいたいは分かったわ。ありがとう」
『いえいえ。やはりプロの暗殺者ですね、理解が早くて助かりました』
個別指導となったイリーナ先生も、現状把握をすることに長けている為かすんなりと理解してくれた。
うちの先生達が優秀過ぎる。
「おい、そっちは終わったか?」
『はい。バッチリ理解してもらえました』
「そうかィ。お前のバッチリはいまいち信用できないがなァ」
......うちの先輩は私に冷たすぎるよ。
「それじゃあ、次は俺達が説明をしよう」
『......ん?烏間先生、どういうことですか?』
「はぁ......。お前は話を聞いてなかったのかね」
話...?
伊黒さんの言葉に首を傾げると、さっきよりも深いため息をもらった。...すみません。
「烏間が鬼殺隊のことを国に話したらしいから、その代わりに俺達はこのタコについて教えてもらうんだよ。さっき話しただろォが」
『えっ、マジですか。全然聞いてませんでした』
「......お前、明日俺と稽古な。みっちりしごいてやる」
『え''っ』
「おいこら逃げようとすんな」
『明日は任務が──』
「無いよな?お前の鴉から聞いたぜ」
『晴ぅぅうう!!』
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小桜(プロフ) - 黒姫の夢さん» 心優しいコメントありがとうございます!本当に励みになります。黒姫の夢さんも書いてらっしゃるんですね。応援してます(^-^) (2021年11月19日 22時) (レス) id: 8b4a915ba2 (このIDを非表示/違反報告)
黒姫の夢 - 更新、無理せずに頑張ってください。 とても面白かったです。 私も暗殺教室の夢小説を書いています。 体に気を付けてくださいね? (2021年11月19日 22時) (レス) id: 89b081aabc (このIDを非表示/違反報告)
小桜(プロフ) - おもちさん» コメントありがとうございます。更新楽しみにしてくれているのに、全然できなくてすみません……。来週テストが終わるので、その時は沢山更新します! (2021年11月12日 19時) (レス) id: 8b4a915ba2 (このIDを非表示/違反報告)
おもち - 更新楽しみにしています!テスト頑張ってください (2021年11月12日 19時) (レス) id: 31f3b0e2bf (このIDを非表示/違反報告)
小桜(プロフ) - カンナさん» コメントありがとうございます。もうすぐテスト期間に入りますので遅くなるかもしれませんが、精一杯頑張って更新します! (2021年10月30日 12時) (レス) id: 8b4a915ba2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:小桜 | 作成日時:2021年10月8日 22時