119話 威圧感のヤバい2人 ページ31
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「よぉ、久しぶりだなァ」
『お、おおおお久しぶりです、さささ実弥さん』
実弥さんに呼ばれ、人気のない校舎裏にやって来た。
シチュエーションが完璧にリンチされる前の生徒なんだよな。
ビビりすぎて呂律が回んなかったよ。
「なぁにビビってんだよォ。取って食ったりはしねぇよ」
『そんな満面の笑みで言われても説得力はございません!』
実弥さんとか伊黒さんとかが満面の笑みだと、理由は特に無いけど何だか恐ろしいと感じてしまう。人間の本能的な(?)。
絶対怒ってんじゃん。顔は笑っているけど、目、目は全っ然笑ってないよこの人。
『怒って......ますよね?』
「当たり前だろォ」
『デスヨネー』
間髪いれずに返答が来た。否定もしないよ。
相当怒ってんぞ、これ。どーすんの??
......そういえば伊黒さんは?いないのかな。
実弥さんだけならまだ何とかなる───、
「伊黒ならもうすぐ来るぞ」
『来なくていいですぅぅぅぅぅ!!!!』
「諦めるんだなァ」
いやぁぁぁ!地獄、これから地獄の空間が出来上がってしまう。駄目だよ、あの2人が揃ってしまったら私絶対に無事じゃ済まされない。
死ぬ、鬼じゃなくてこの人達に殺される。
「すまない、遅くなった」
『ぎゃあっ!』
「何だその声は。女子らしさの欠片もない奴だな」
『酷い』
いきなりひょっこりと現れた伊黒さんに驚けば、この言われよう。私に向かっての開口1番目がこれって酷すぎない??
「じゃ、そろそろ本題に入るかァ」
「そうだな」
『ヤバい、着々と私が死ぬ時が近づいてきてる』
実弥さんと伊黒さんはチラッと互いに目配せすると、背後にすんごいどす黒いオーラを纏わせて私を見た。
否、その瞬間私は2人の前に正座したから、見下ろしたの方が正しいかもしれない。
「何故俺達が怒っているのか」
「頭の良いお前なら、分かるよなァ?」
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『すみませんでした!!!!!!!!!!』
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小桜(プロフ) - 黒姫の夢さん» 心優しいコメントありがとうございます!本当に励みになります。黒姫の夢さんも書いてらっしゃるんですね。応援してます(^-^) (2021年11月19日 22時) (レス) id: 8b4a915ba2 (このIDを非表示/違反報告)
黒姫の夢 - 更新、無理せずに頑張ってください。 とても面白かったです。 私も暗殺教室の夢小説を書いています。 体に気を付けてくださいね? (2021年11月19日 22時) (レス) id: 89b081aabc (このIDを非表示/違反報告)
小桜(プロフ) - おもちさん» コメントありがとうございます。更新楽しみにしてくれているのに、全然できなくてすみません……。来週テストが終わるので、その時は沢山更新します! (2021年11月12日 19時) (レス) id: 8b4a915ba2 (このIDを非表示/違反報告)
おもち - 更新楽しみにしています!テスト頑張ってください (2021年11月12日 19時) (レス) id: 31f3b0e2bf (このIDを非表示/違反報告)
小桜(プロフ) - カンナさん» コメントありがとうございます。もうすぐテスト期間に入りますので遅くなるかもしれませんが、精一杯頑張って更新します! (2021年10月30日 12時) (レス) id: 8b4a915ba2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:小桜 | 作成日時:2021年10月8日 22時