任務先でぶりっ子始めました ３

１１４話 打つ手なし ページ26

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「うわたっ......」


《内野のプレッシャーにビビったか、５番前原！！

真上に打ち上げてワンナウト！！》




前原君はバントしようと試みたけど、いかんせん投球の威力が強すぎる。ビビったとかそういうレベルじゃねぇな。


次のバッターは......、岡島君か。


岡島君は青ざめた顔でタコせんせーを見た。サインをもらうのかな。


しかし、ボール姿で地中に埋まっているタコせんせーの顔は何一つ変化しなかった。あれも何か意味があるのかな？


潮田君の持っていたサイン表を拝借して照らし合わせてみると......ん？


ペラペラと何度もページを捲る。


あれ？もしかして......打つ手なし？？？



▼△▼△▼



《あっという間に３アウトー！！サードランナー１歩も動けず！！ピッチャー進藤君、完全に復調です！！》



これで表が終了か。まだ１回なのにめちゃめちゃ白熱してんね。


野球部 VS E組と理事長 VS タコせんせーか。


中々面白いね。特に理事長さんとタコせんせーの勝負が。
個人的には、やっぱりタコせんせーに勝ってほしいかな。


E組の技量こそ野球部には劣るものの、動体視力とかそこら辺はE組の方が優れてるし、勝てる可能性は十分にある。


後はタコせんせーの指示次第。


頑張ってよね、タコせんせー。
女子は負けちゃったから、男子は勝ってほしいです！！！


次はE組が守備の番だけど、特に言うことないから省略して。
強いて言うならば、杉野君の球がえげつねぇという事だけ。


いつか受けてみたいな......。


てかさ、私、普通の人よりちょぴっと、マジでちょぴっっっとだけ耳良いからさ、何か聞こえんのよね。




理 事 長 さ ん の 布 教 が 。


進藤君の耳元でボソボソなんか喋ってんの。流石に内容までは聞こえないけどさ、絶対良いことではない。これは確か。


恐い、恐すぎる。進藤君なんてもう目が虚ろだよ。
え、本当に何したの。今日だけで理事長さんの恐さをたっぷりと堪能した気がする。




ここの教師って、まともな奴いないわけ？？？？

(例 不死川、伊黒、殺せんせー、烏間、ビッチ)

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