任務先でぶりっ子始めました ２

８８話 不思議が沢山 ページ43

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それバスケでも何でもないし！？


ドッジボールの強化版じゃん？？？？？？



「もう、A様！そんなことはどうでもいいんですよ！」


『そんなこと？？』



え、今この子、そんなことって言った？それってつまりは私がフルボッコにされてもいいと？？


こいつ......ヤベェな。


やっぱり中身は悪魔だ、悪魔。見た目に騙されちゃいけない。



「考え事をしているなんて、随分余裕なんですね」


『ん？』



目の前に 再びボール 現れる。


うん、これは悠長にしてる場合じゃないね。


顔をスッと横にずらしてボールを避ける。しかし、それだけでは終わらない。次々にボールが飛んで来るのか見える。



『おっと！危ない危ない』


「相変わらず体感お化けですね！」


『それ褒めてる？？』



こんな風に話してるけど、現状としては全然、全く穏やかではない。物凄い勢いとスピードで飛んでくるボールを避けるのに私は全集中！！


凜は私のことを体感お化けって言うけど、それを言うなら凜は腕力お化けだよ！どこで培ったのかは知らんけど、こんなところでその力を発揮するんじゃありません！！！




▼△▼△▼




『凜っ！そろそろ止めない！？』


「え、何でですか？」


『もうかれこれ１時間半してるけど！？』



何でぶっ続けでしてんのにこんな飄々としてるの、お前は体力お化けでもあるのか。


私達剣士ならまだ分かるけど、凜って蝶屋敷に手伝いに行くだけで鍛練とかしてないよね？


不思議が多い奴だな。


それよりも！そろそろ止めたいかな。これもはやバスケの練習じゃないもん。敵の攻撃を避ける練習だよ。
バスケの時に避けたらダメでしょ。



『凜、私これから任務だからさ。ね？』


「えぇ〜......はぁ。仕方ないですねぇ」


『何で私が我が儘言ったみたいな反応してんの？？』

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