87話 自主練? ページ42
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な ぜ こ う な っ た ? ?
「A様、いきますよ!」
『......』
庭に出て向き合う私達。
私の前に立つ凜の傍らには、どこで手に入れたんだよって思う程おびただしい数のバスケットボール。
いやマジでどこで手に入れた?
きっと今の私は死んだ魚みたいな目してんだろうな。
もう色んな感情が混ざり合って無だよ、無。
「A様?よろしいですか?」
『ん、......あぁ。いいよー』
やる気の無い返事をして、さっさと終わらせておにぎり食べよ等と考える。
しかし、その思考は強制シャットダウンされた。
ビュンッ!!と私の顔の真横を何かが通りすぎていった。
ギギギという効果音が付きそうな動作で振り替えると、庭の塀にめり込んでいる元バスケットボール。
当たった衝撃で割れたであろうバスケットボール。
それを投げた当人である凜は、清々しい笑顔で次のボールを手に取っていた。
『ちょっ、凜──』
「そーれ♪」
慌てて止めようとするも、それより先に凜はボールを投げた。
さっきとは違い直接私を狙って飛んできたボールを、私は持ち前の反射神経で避ける。
そしてすかさず凜に向かって叫ぶ。
『凜!ちょっとタンマ!!』
「え?」
既にボールを1つ2つと持っていた凜は、キョトンとした表情で動きを止める。
『凜......、真剣に聞いて』
「はい」
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『バスケって、何か分かってる?』
「え、ボールを一方的に投げつけて相手を倒した方が勝ちっていうゲームですよね?」
『どこ情報だよそれ!!!!!』
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小桜(プロフ) - 猫耳パンさん» こちらの方でもコメントくださり、本当にありがとうございます😃大好きと言ってもらえて嬉しいです! (2021年11月26日 22時) (レス) id: 8b4a915ba2 (このIDを非表示/違反報告)
猫耳パン - この作品大好きです。 これからも頑張ってください。 (2021年11月26日 22時) (レス) @page14 id: f830ddeebe (このIDを非表示/違反報告)
小桜(プロフ) - コメントありがとうごさいます。凜ちゃんの生みの親としてとても嬉しいです! (2021年11月7日 20時) (レス) id: 8b4a915ba2 (このIDを非表示/違反報告)
こぐら - とっても面白いです!凛ちゃんのキャラが個人的に好きです。可愛い...! (2021年11月7日 20時) (レス) @page44 id: c60a472fe3 (このIDを非表示/違反報告)
小桜(プロフ) - せせせせせええええええええええええさん» とっても嬉しいコメント、ありがとうございます!毎日更新できるように頑張ります! (2021年10月3日 20時) (レス) id: 8b4a915ba2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:小桜 | 作成日時:2021年8月24日 22時