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78話 同居人 ページ33

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あれから数時間粘ってみたものの、鬼の気配は1つも感じられなかった。

念のために山の隅々まで走り回ってみたが、それも全て棒に振った。

私達にとっては鬼が出現しないのはとても嬉しいことではあるのだが、今回は何故か腑に落ちない。

何か嫌な予感がするのだ。

考え過ぎか、否か_______。



『いや......分からないことをとやかく思っても仕方がない』



首を横に振って、嫌な予感を思考の隅に追いやる。

今日は鬼もいないみたいだし、久しぶりに早く帰って寝ようかな......。

休める時に休んどかないと。



『晴ー』



晴を呼んで、実弥さんに今日は鬼もいないから早めに帰ることを伝えるよう頼んだ。
鬼狩り中は鎹烏に伝言を頼む方が効率がいいからね。



▼△▼△▼



『ただいまー』



ガラッと屋敷の戸を開け、中に聞こえるように言う。

すると、ダダダダァァァ!!と物凄い足音が聞こえ、目の前を横切って行った。そして聞こえる何かと何かのぶつかる音。



『はぁ......』



今日1番のため息を吐き、物音のした方向に向かう。

そこは物が崩れ落ちていて、殺伐とした雰囲気になっていた。

物と物の間から、真っ白な腕が1本見えていた。



『何やってんのよ.........、(りん)



腕を握って、ふんっと引っ張り出す。



「へへっ、すみません」

『これで今月4回目だよ。どんだけぶつかるのよ』



あはは、と頬をかいて目を泳がせているのは、この空屋敷で一緒に暮らしている真宵(まよい)凜。昔、私が引き取った女の子だ。



─────────────────────

〜人物紹介〜


真宵 凜(まよい りん)


・13歳。


・鬼殺隊には所属していないが、胡蝶屋敷のお手伝いをすることがある。


・昔、Aに引き取られ空屋敷で暮らすように。


・真っ黒な髪に、真っ黒な瞳。ショートカットで童顔。


・物に良く突っ込む。最高記録は1ヶ月に13回。


また増やすかもしれません。

79話 人の作るご飯は上手い→←77話 空振り



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小桜(プロフ) - 猫耳パンさん» こちらの方でもコメントくださり、本当にありがとうございます😃大好きと言ってもらえて嬉しいです! (2021年11月26日 22時) (レス) id: 8b4a915ba2 (このIDを非表示/違反報告)
猫耳パン - この作品大好きです。 これからも頑張ってください。 (2021年11月26日 22時) (レス) @page14 id: f830ddeebe (このIDを非表示/違反報告)
小桜(プロフ) - コメントありがとうごさいます。凜ちゃんの生みの親としてとても嬉しいです! (2021年11月7日 20時) (レス) id: 8b4a915ba2 (このIDを非表示/違反報告)
こぐら - とっても面白いです!凛ちゃんのキャラが個人的に好きです。可愛い...! (2021年11月7日 20時) (レス) @page44 id: c60a472fe3 (このIDを非表示/違反報告)
小桜(プロフ) - せせせせせええええええええええええさん» とっても嬉しいコメント、ありがとうございます!毎日更新できるように頑張ります! (2021年10月3日 20時) (レス) id: 8b4a915ba2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:小桜 | 作成日時:2021年8月24日 22時

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