任務先でぶりっ子始めました

４５話 元通り......？ ページ48

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「上手くやっていけそうだね」

『そぉですねぇ。律って名前もぉ、とーっても可愛いですしぃ』


天使ちゃんに賛同し、ついでに私の意見も言っといた。安直だけど、覚えやすくて良い名前だと私は思うよ。

しかし、そうは思ってない人もいるみたいで......。


「んー......どーだろ」

『赤羽君......』

「寺坂の言う通り、殺せんせーのプログラム通り動いてるだけでしょ。機械自体に意志があるわけじゃない。あいつがこの先どうするかは......あいつを作った開発者(もちぬし)が決めることだよ」


うぉぉぉぉ......赤羽君。まとも、まとも過ぎることを言ってるよ。

でも......さ。


『それはぁどうなんでしょぉね』

「どういうことだよ、友田ちゃん」

『いやぁ、赤羽君の言ってることもぉ分かりますよぉ？でもですねぇ......彼女はぁただの機械ではないと思うんですよねぇ』


だってぇ......この教室はぁ普通じゃないんですぅ。ちょっと変わったぁ機械が居てもぉ、可笑しくはなぁいでしょぉう？──


＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊


「A、A！次はこっちだ！」

『晴！りょうか───？』


了解と言いかけた時、旧校舎、すなわち私の通うE組の校舎から人の気配がするのに気が付いた。

可笑しいな。この時間帯には烏間先生達も残ってないはずだけど......。


「A？どうかしたのか？」

『うん、ちょっとね』


このまま気が付かなかった振りをするのもあれだから、晴に断りを入れ、念のために見に行くことにした。


校舎の中にうごめく数人の人影。

あれは......まさか...！？




「おはようございます、皆さん」


元通り...かな？でも、律さんのことだ。何かしらしてると思うんだけどな。

皆もお察しの通り、律さんは一昨日の姿に戻ってしまった。顔だけしか見えず、声も無機質。

やっぱり、昨晩見たのは開発者さんか。

烏間先生の話によると、改良することも危害と見なすらしく、加えて私達生徒が彼女を縛って破損したら賠償金を請求するらしい。

チッ、メンドーな開発者だ。だったらあのままで良かったじゃん。頭でっかちな奴だな。


「ね、友田ちゃん。俺の言った通りでしょ？」

『まだぁ、分かりませんよぉ！』


得意気に言う赤羽君に、ムカッとしてしまい思わずムキになった。

けど、律さんが私の思ってるような子じゃ無かった場合、またアレが始まる。


「攻撃準備を始めます」


来るっ、皆がそう思った。

しかし──。

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