36話 可憐なオネーさんを送る ページ39
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「あ、あの......」
『あ、すみません。もう顔上げても大丈夫ですよ』
私がそう言うと、私の指示をきちんと守っていたオネーさんは顔をゆっくりと上げた。
うん、やっぱり美人だ。
「あれ、さっきの怪物は?というか、今さっきまで凄い音とか聞こえてたんですけど......」
『あはは...。オネーさん良いとこ突いてきますね。では1から説明しましょう』
私は鬼のこと、鬼殺隊のことをざっと説明した。説明のことは省略するね、面倒だから。
「鬼......鬼殺隊......。そんなものが本当にあったのね。歴史上のものだと思っていたわ」
『今となっては歴史上の話か、都市伝説とかですものね。鬼殺隊は神出鬼没ですので、そう思われても仕方ないですし』
鬼殺隊や鬼のことは、社会科の歴史として授業で使われるんだよね。名前くらいは知ってると思うけど実際にいるとは思わないよね〜。
いるとバレたら色々と大変だと思うのよ。馬鹿な輩が『見たい』とか下らない理由でほっつき歩くってこともあり得るからね。
今でもたまにいるのよね、そーゆー人。本当に困るよね。こっちの仕事が増えるのよ。そんな人には、いつか天誅☆が下ると思う(願い)。
『さ、オネーさんも。もうかなり遅いですし送りますよ』
腰も抜けてるみたいですしね、と言うと顔を真っ赤にさせて俯いてしまった。
照れてるオネーさんも可愛いね。
変態とか言った奴出てこい。私が
『しっかり掴まってて下さいね。後絶対に喋らないで下さい。舌を嚙み千切ってしまいますから』
「分かりました......。こう、ですね」
『はい。では出発しますねー!』
オネーさんを背中を乗せた私は、地面を目一杯蹴りあげて走り出した。勿論、オネーさんのことは考慮してね。
周りの景色がみるみる内に過ぎ去っていくのを横目に見ながら、オネーさんに教えてもらった場所へと足を進める。
そこはさっきの場所から近場で、私の足だとほんの僅かな時間だけでたどり着いた。
「今日は本当にありがとうございました」
『いえいえ、大したことはしてませんよ。これが我々鬼殺隊の仕事ですからね!』
何度も律儀に頭を下げるオネーさんにそう伝え、私は次なる場所へと向かった。晴ったら人使いが荒すぎる。少し位休ませてよね!
「鬼殺隊に休みは無い!休みたければさっさと鬼を倒すんだ!」
『分かってるわよ!』
今日の晴はスパルタ!!
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小桜(プロフ) - 実力派エリートさん» うわぁぁ! 本当ですね、間違ってました! 私も英語が苦手なことがバレてしまった……。こんな初歩的なのに。教えていただきありがとうございます。訂正してきます! (2022年8月21日 10時) (レス) @page14 id: 8b4a915ba2 (このIDを非表示/違反報告)
実力派エリート - コメント失礼します。 I'm tired. の訳は私は疲れています。ではないでしょうか。違ったらすいません。 (2022年8月21日 10時) (レス) @page14 id: 4673827fe0 (このIDを非表示/違反報告)
小桜(プロフ) - nanako1201さん» ご指摘感謝いたします! 訂正しました! (2022年7月25日 17時) (レス) id: 8b4a915ba2 (このIDを非表示/違反報告)
nanako1201(プロフ) - 鬼にならんことをだと鬼になりますようにって意味になっちゃいますよ! (2022年7月23日 18時) (レス) @page16 id: ced68c71ce (このIDを非表示/違反報告)
小桜(プロフ) - 如月蛍さん» コメントありがとうございます!ご指摘感謝致します。全部直してきました!また誤字脱字がありましたら教えて頂けると有難いです......!(ボソッ (2021年8月17日 22時) (レス) id: 8b4a915ba2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:小桜 | 作成日時:2021年6月28日 22時