任務先でぶりっ子始めました

１１話 英語のテスト ページ14

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渚side


『あのぉ、ちょっと良いかぁな？




潮田くぅん？』


放課後になり、よし帰ろう、と思っていた時友田さんに話しかけられた。

相変わらずの小文字を使った喋り方。疲れないのかなっていつも思うんだよね。


「どうしたの？」


僕が聞くと、友田さんは視線を反らし恥ずかしそうに言った。


『英語をぉ、教えてぇくれませんかぁ？』

「英語？良いけど......何で僕に？」


英語なら僕なんかよりも、中村さんの方が得意なのに。


『カエデちゃんにぃ、潮田くんはぁ英語が得意だぁって聞いたんですぅ。中村さんも得意らしぃですけぇどぉ、話かけづらぁかったのでぇ』


あぁ、なるほど。確かに中村さんに話かけるのは友田さんには難しいかもしれない。中村さんはぶりっ子を嫌ってる可能性があるからね。


「僕で良ければ教えるよ。どこが分からないの？」

『ほんとぉですかっ！？ありがとぉございまぁす。さっきタk...じゃなぁくてぇ殺せんせーが用意してくださぁったテストを解いたのでぇ、それぇを見てもらった方がぁ早いと思いますぅ』

「うん、今何を言いかけたの？」

『え〜？何のことですかぁ？私分かんなぁい』


何かはぐらかされた気がするけど、気にしないでおこう。

さてと、友田さんのテストはっと。


......え？？

僕は目を疑った。そこに書かれていた点数は【５点】。


「うわぁ、凄い点数だね〜」

「うわっ！？カルマくん！？」


いつの間に隣に居たのか、カルマくんは答案を覗き込みながらそう言った。


『今回ぃは、結構頑張ったと思ったんですけどねぇ』


そう言う友田さんの様子は嘘をついているようには見えない。

これは......ガチなやつだ。

問題を見てみると...。


Q What ended in 1896？


1896年に終わった事は？って質問かな。

友田さんの解答は...。


A.1895


いや、確かにそうだけどさ！？そういうことじゃなくない！？


『それぇ、どこが間違ってるのぉ？』

「分かってなかったの！？」

「ブッ、アッハハッ！友田ちゃん、面白いねぇ」

『ありがとぉ？』


もう...駄目だこりゃ。２問目にいくとしよう。


Q I'm tired.


この意味を答えなきゃいけないのか。これは「私は疲れています」だね。

友田さんの解答は…。


A.私もです


「会話してる！？」

「友田ちゃん、最高！」


友田さん.....本当に英語が出来ないんだね。

ぶりっ子だからって関わってこなかったけど、意外な１面も知れたし、これからはもっと話してみたいな。

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