キンプリちゃんの不調 (ページ38)

今日:28 hit、昨日:27 hit、合計:105,656 hit

・ページ38

紫耀side

テーブルの周りに人がいなくなったことを確認してからやっと廉に声をかけた

「廉、ちょっとここから移動しようか。」

失敗しちゃうといつも落ち込んで弱っちゃう廉

いつも以上に繊細で敏感になるから優しく声をかけてあげる

廉「、、、でもっ…泣」

「でもなに？」

廉「、、、ﾋｯｸ、ﾋｯｸ泣」

とうとう泣き出してしまった廉

いつもは泣いたりしないのに

先輩たちとたくさん関われる唯一の機会

ほんとは廉ももっと楽しみたかったよな

「泣かなくていいよ〜廉。しんどかったな？」

廉「ﾋｯｸ、ｸﾞｽｯ泣、んっ泣、ﾋｯｸ、ん〜泣」

そう言うと余計に、今度は声を出して泣き始めちゃって

ダメだこりゃ笑

「廉〜もう抱っこするよ？」

ﾖｲｼｮ

返事が無いから抱き上げてトイレに向かう

苦しそうに泣き続ける廉はもうされるがまま。笑

トイレに着いて一番広い個室に入った

着替え台の上に廉を下ろしたんだけどそのままずるずるしゃがみこんじゃって

「れん〜。笑もう泣くのお終いにしよ」

廉「、、ﾋｯｸ、ｸﾞｽｯ、、、ﾋｯｸ、ﾋｯｸ」

「よしよし、大丈夫だから。悔しかったな？」

廉「ｸﾞｽｯ、ハァ、ハァ、、ﾋｯｸ、ﾋｯｸ泣、ハァッ、ﾋｭｯハァッ、ん〜泣、ハァハァ、んっ泣」

泣き止むどころかどんどん溢れてくる廉の涙

「廉、苦しくなってきてるからほんとに一回泣き止も」

もう一度廉を抱き上げて背中をさすりながら必死に深呼吸を促す

廉「ﾋｯｸ、フゥ、フゥ、スーーハァ、スーハァ、ﾋｯｸ泣、んっ泣」

「そうそうできてるよ廉。もうちょっとだけ頑張ろ」

廉「ﾋｯｸ、、、、も、大丈夫っ泣、ﾋｯｸﾋｯｸ、泣」

「落ち着いた？」

廉ｺｸｯ「ﾋｯｸ、ﾋｯｸ、、、泣」

一瞬過呼吸になりかけたけどなんとか落ち着きを取り戻してくれた

涙はまだしばらく止まりそうに無いけどね笑