キンプリちゃんの不調 (ページ34)

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紫耀side

「お疲れ様でしたー」

仕事終わりに携帯を開くと見たことない数の着信履歴

別の場所で打ち合わせ中のマネさんと待ち合わせして帰る予定だったけどキャンセルして急いでタクシーで帰った

家に入って上着も脱がずに向かうのは朝廉を寝かせた部屋

ｶﾞﾁｬ

岸神ｺｿｯ「「紫耀！！」」

「ごめんお待たせ。海人は？」

神「海人ならマネさんが連れ出してくれてる、それより廉が…！」

「分かってるよ、落ち着いて神。大きい声出したら廉怖がるから。ちょっと廉と２人にしてくれない？」

散々そばにいてくれた岸くんと神には申し訳ないけど廉と２人にしてもらった

２人になったとはいえ決して廉には近づかず、離れたところから優しく声をかける

「ねぇ、廉。今日お外めっちゃ天気いいよ。そういえばさ、去年の夏みんなでキャンプしたの覚えてる？楽しかったからまた行きたいね〜」

廉「ｸﾞｽｯ、ごめんなさい、ごめんなさい、泣ﾋｯｸ、ﾋｯｸ」

時々廉の様子を見ながらこんな感じでたわいもない俺からの一方的な会話を続けるけど何の変化もない

でも何が廉の心に届くか分からないから俺は話しかけ続けた

「俺さ、廉は頑張りすぎてると思うの。ポンコツばっかりだから俺がしっかりしないとって思ってるかもしれないけど、廉も実はなかなかポンコツなの、俺知ってるよ？笑、だからそんなに自分を追い込まなくていいの。もっと俺を見習え〜！なんちゃって笑」

廉「ｸﾞｽｯ、ｸﾞｽｯ、もぅ泣、ﾋｯｸ、いやっ泣、ﾋｯｸ」

「廉、、、、？」

廉の口からごめんなさい以外の言葉を久しぶりに聞いた気がする

少しは俺の声届いてくれたかな