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今日の分の仕事を終え、教師寮へ戻ってきたのはいいものの。
自室の隣にいつの間にか「憶來」と書かれた表札が入れてある。
思わずその名前を二度見して、ドアの前で立ち止まった。
そういえば、彼女が寮に来る日は今日だったか。
以前そんなような話をした気がするが、記憶も曖昧。
(隣なんて聞いてねぇぞ……)
よく見るとドアが少し開いている。
不用心過ぎるだろ、なんて考えながらドアに手を掛ければ、奥から吹き抜ける風に目を眩ませた。
窓も開きっぱなし。それから、彼女の香り。
まるで彼女が姿を消したあの日と同じように____
「ッ、A！！、」
まさかとは思いつつも、不安に駆られる気持ちから咄嗟に彼女の名前を呼ぶ。
衝動的に動いた足で部屋に踏み入れば、ソファーに
横たわりながら寝息を立てる彼女の姿が。
これでもかという程、深くため息を吐いて俺はその場にしゃがみ込んだ。
手のひらに薄く滲んだ汗を握りしめ、彼女の顔を見る。
二度もあんな思いをするのは御免だ。
彼女の顔に掛かった髪を掬い、毛先までゆっくりと指を下ろす。
閉ざされた長い睫毛が微かに揺れた。
「…………おい、もう食堂閉まるぞ」
「………んん、」
声をかけても、眉を顰めさせるだけでなかなか起きようとしない。
寝床まで運んでやろうかと辺りを見渡すが、布団が出されていない骨組みのベッドだけが置いてある。
仕方なく側にあったブランケットを彼女にそっとかけ、開きっぱなしの窓を閉めて部屋を後にした。
何故こんな時間に寝ているのかは分からないが、無理に起こすのも気が引ける。
自分の部屋のベッドで寝かせてやろうかとも考えたが、他の教師に見られてしまえば色々と面倒だし。
(………さっきならキス出来た)
仕様もない後悔がよぎる。
せめて寝てる時くらいはいいだろ、と。
彼女に知られてしまえば、今度こそ口を聞いてもらえなくなりそうなので、引き返さず大人しく自室に戻った。
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りめろん(プロフ) - mokatiさん» 不具合があったようですね、運営の方からメールが届いていました…！ご丁寧に教えてくださりありがとうございます(;_;) (2018年12月10日 7時) (
レス) id: f302ac9b96 (このIDを非表示/違反報告)
mokati(プロフ) - 初コメ失礼します。運営側のトラブルなので大丈夫だと思いますよ。コメント等がもどるかはわかりませんが、バグが治りしだい普通に使えるようになりますよ。 (2018年12月10日 2時) (レス) id: fdecbe79f7 (このIDを非表示/違反報告)
りめろん(プロフ) - いゆ。さん» ありがとうございます(;_;)頑張らさせていただきます…！！ (2018年11月9日 20時) (レス) id: f302ac9b96 (このIDを非表示/違反報告)
りめろん(プロフ) - Soleilさん» Soleilさんが毎回下さるコメントに、私もニヤケが止まりません笑 これからのお話も是非楽しみにしていただければと思います…！ (2018年11月9日 20時) (レス) id: f302ac9b96 (このIDを非表示/違反報告)
いゆ。(プロフ) - 早く続き見たいです！！！これからも頑張ってくださいね！！ (2018年11月9日 20時) (レス) id: ee86b7a9ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りめろん | 作成日時：2018年10月24日 0時
