愛だとか、２【相澤消太】

Memories 18 ページ16

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オールマイトさんが相談室(ここ)から出て行ってから数十分が経った頃。

私はソファーに腰を掛け、悶々と考え事をしていた。





(本当に消太が来るとしたら？

話す事なんて……っていうかその前に、恥ずかしすぎる…！無理！！)






頭を抱えながら、低く唸った。



あの時は……テレビで彼の会見を見て、本当に衝動的にあの場へ走ったのだ。

今冷静に思い返してみれば、自分がどれだけ馬鹿なことをしたのかよく分かる。
彼にまた迷惑をかけてしまった。おまけに、あんな恥ずかしいことまで言って。


どの面下げて彼に会えば良いのか。

とにかく今はそんな覚悟もないし、兎に角来ないでほしい、とひたすら願うしかなかった。



下手に職員室へ確認しに行けば何が起こるか分からないので、とりあえず鍵は閉めておこうかと、ソファーから立ち上がりドアの前へ歩み寄る。





途端、ノックも無しに勢いよく開いたドアに驚いて思わず後ずさった。






「…………あ、」






オールマイトさんの言う通り、私の目の前に現れたのはまさしく消太だった。

彼が声を出したその瞬間、勢いよくドアを閉め素早く鍵をかける。





なんでこういう時に限ってノックが無いのか。

ああ、どうしよう。


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