第66話 続 ページ36
原作通りにリクオと牛鬼を闘わせるというのは絶対なんだが、その間俺は一体何をしようか。
馬頭と闘ってゆら達を救うか…いや、それは危険すぎる。ゆら達がいるのは女湯であり、男の俺が助けに入ったなどと言っても信じてもらえる確証は無い。
…また、牛頭のところに行くとしても、そこに行ったところで何にもならない。俺は鯉伴の様な治癒力を継いだ訳では無いし、戦闘に置いてもリクオには劣るし、かと言って牛鬼の元へ怪我した牛頭を運べる程の筋力も持ち合わせていない。
…まって…なんか、悲しくなってきた。
俺ただのリクオの兄っていう名の足でまといじゃね?
りくぉぉぉぉおおっ!!!りくとぉぉぉぉおおっ!!!うわぁぁぁぁぁあああっっっッッッ!!!!!!
『リクオ、リクト…いつもごめんな』
「……なんだ突然」
「なに、リクヤ…どうしたの?」
突如脳内で論争を繰り広げていたリクヤが2人の肩にポンと手を置き、呟けば、2人に不思議そうな顔をされた。
その後、しばらく脳内でシュミレーションを行っていると、前にいたリクオに声をかけられた。
「あ、リクヤ…そろそろ先生帰るみたいだよ」
『ん?』
どれ…とリクオとリクトの後ろから顔を覗かせれば、清継が「話をもっと聞きたかったのに」とかなんとか言いつつ、別れを惜しんでいるのが見えた。
「いやいや。ワシの役目は終わりだよ
そぉだ…夜は危ないから絶対に出ない方がいい」
あ、お前いま煽ったな?人ってのはそうやって絶対にしちゃダメだって言われたことしたくなるような生き物なんだよ…!!
ほらぁ、なんか清継目をかがやかせはじめたしぃ……きらきらオーラ放ちながら、化原とお別れの握手してるしぃ…もう、清継ってなんなの一体……っ
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作者名:たこ焼きんぐ | 作者ホームページ:http://id54.fm-p.jp/579/TAKOYAKINNGU/
作成日時:2017年9月14日 18時