第48話 清継が家にやってくる ページ1
「だから…若。な〜んでワシらがそんなコソコソせにゃ〜ならんのです!!」
リクオと強面妖怪の話に耳を傾けながらリクヤは自身の部屋をあらかた片付ける。
敷いていた布団を3つ折りにし、後で読もうと縦積みにしていた漫画も本棚へと並べ、部屋に散らばっていたどこに仕舞えば良いのか分からない物はタンスの引き出しに押し込んだ。
『よぉし!これで俺の秘密は守られた!!』と言いつつ手についたホコリを払い落とす。
門の方が何だか騒がしいので清継が来たことを知ったリクヤは部屋の戸をしめ、リクオに合流すべく玄関へと向かう。
しばらくすると玄関の方で「妖怪屋敷で妖怪会議だ!!」と言っている清継を見つけたのでリクヤは声をかけた。
『よぉ。よく来たな!!妖怪屋敷にようこそ!!』
手を振りながらみんなの所へ向かったリクヤは清継の前ではたと止まり、清継を見つめつつニッコリ笑った。モチロン暗黒微笑…でだ。
「…ちょっとリクヤ……」
リクオに苦笑いをされつつ止められ、まあいいやと言わんばかりに清継に背を向けたリクヤはリクオの後をついていった。
25人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:たこ焼きんぐ | 作者ホームページ:http://id54.fm-p.jp/579/TAKOYAKINNGU/
作成日時:2017年9月14日 18時