1話目 ページ5
とまあ、私の回想はこんな感じで、始まりは何もかもグダグダだった(主に私が)。
最初はクラゲなんて体の使い方が全くわからなくて、浅瀬に出るとよく流されていた。
しかし先輩手下さんたちの指導の元、無事にちゃんとしたクラゲ(？)になることが出来た。
尚且つ魔力も少し安定してきたため、今では上半身のみであればいつでも人の姿にも変えられる。
現在の私は、なんと仕事がバリバリできる社畜になっていた。
まあもうここに来てから6600年くらい経つし(人間界の10年くらい？)、仕事は出来なきゃいけないんだろうけど。
仕事内容は海の住民達とのコミュニケーション、機密書類もたまにあるが、主にはジョー(先輩)が持って帰ってきた契約書の確認や雑務だ。
気が向いたら自ら人間の元に契約を結びに行ったりもする。
…デスクワーク多すぎでは？
アースラ｢A！ちょっと話があるから来な！｣
『はい、アースラ様』
そんなグダグダな私も今では普通にヴィランズの手下となっている。
今の生活はとても楽しいし、アースラ様には感謝もしている。もちろん敬愛も。
ジョーは畏れているが、アースラ様は私たちのことをとても思ってくれて、優しいお方だ。
『お話とはなんでしょう？』
アースラ｢あぁ、666年前にジョーが人間界に仕事をしに行っていたのを覚えているかい？ ｣
666年前、確か人間界では1年前のハロウィンだったか。
『はい、ヴィランズの人材不足に伴い、人間界に赴き人間をリクルートしてヴィランズの勢力を拡大するという趣旨のものだったかと。』
アースラ｢そうそう！さすがA、なんでも覚えてるねぇ。｣
『いえ、滅相もございません。』
アースラ｢そのリクルーティングなんだがね、今年も行ってもらうと思ってるんだ。
ジョーと一緒にA、アンタもね。｣
ん？私も？人間界に？なぜ？
アースラ｢そりゃあんた、他の海のやつらとのコミュニケーションもとれてるし、契約こじつけるのも上手いじゃないか。
ジョーなんて前回は収穫ゼロだからね、アンタが手伝ってやりな。｣
『え、なんで考えてることが…ってそこではありません！
私がコミュニケーションが苦手なことをご存知の上でおっしゃっているのですよね、それなのによりによって私を人間界に…？』
アースラ｢わかってるよ。だがね、アンタはもう十分に強いヴィランズの仲間だ。今更人間に苦手意識なんかもってんじゃないよ。
人間はアンタにとっての取引相手、そうだろう？｣
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はるまき(プロフ) - 続きが気になる... 更新待ってます！ (2022年10月4日 0時) (
レス) @page43 id: 7c9c8aed08 (このIDを非表示/違反報告)
猫目石(プロフ) - 続きが、、、、気になる、、、 (2020年9月27日 14時) (レス) id: 5676b10c1c (このIDを非表示/違反報告)
ラム - 続きが気になる (2020年5月13日 10時) (レス) id: 53f56e15b5 (このIDを非表示/違反報告)
リンネ - いつも更新楽しみに待ってます！これからも頑張って下さい！ (2018年12月27日 17時) (レス) id: 679ef415fd (このIDを非表示/違反報告)
悪魔のクリオネ(プロフ) - 与太さん» こんな面倒くさい訂正にも丁寧に答えてくださり、ありがとうございます！ずっと応援しますし、更新待ってますね！ (2018年12月12日 20時) (レス) id: 1aaac5e030 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うみ | 作成日時：2018年11月7日 17時
