15話目 ページ19
『コーヒー入りましたよ。』
ハーデス｢あら、ありがとう。
ちょうどトーストも焼けたわよ。1人1枚で足りるかしら？｣
『ありがとうございます。
私もジョーも少食なので大丈夫です。』
ハーデス｢そ。…パンに付けるものはご勝手に。
テーブルに出しておくわ。｣
『はい』
冷たいように見えて温かい方なんだな。
というかジャムの種類多くない？
食べる前に項垂れているままのジョーを起こさなくては。
『ジョー？ハーデスさんがトーストを焼いてくださったよ。冷めないうちに食べよーよ。』
顔を覗き込むとなんとまあ深い眉間のシワ。
エイト｢…ん。コーヒー。｣
『はいはい。』
海の中にいるとき、ジョーは起床後私の淹れたコーヒーを飲むのだ(海の中にコーヒーがあるのはアースラ様のご趣味なのである)。
これはもう何百年も続いている習慣で、それはこちらにきても変わらないようだ。
私がジョーにしてあげられることは少ないから、これくらいならいくらでも淹れてあげたいと密かに思っている。
ハーデス｢…こう見るとあなた達、兄妹みたいね。｣
『そうでしょうか？…海の中でも言われていましたが、あまりよくわかりません。』
エイト｢そーだぞ。そもそもこんな手のかかる妹がいてたまるか。｣
『む。なんでジョーが兄なの。
私が上かもしれないじゃん！』
エイト｢そういうとこだよ！｣
どちらが上かという話をぎゃいぎゃいしていると、隣からハーデスさんの含み笑いが聞こえた。
…ハーデスさんが笑っている。
初対面がやれやれ、という顔だったから新鮮だ。
ハーデス｢？…私の顔に何か？｣
『いえ、やはり笑顔だとより美人になるなと…。』
ハーデス｢…褒めても何も出ないわよ。
早く食べちゃいましょ。｣
『そうですね。』
仲良く3人でいただきますをして、軽く談笑しながら朝食を食べる。
私が淹れたコーヒーはハーデスさんにも好評をいただいた。
3人｢｢｢ごちそうさまでした｣｣｣
『なんだか15人のテーブルに3人というのは、やはり少しだけ寂しいですね。』
エイト｢こんなの夜になったら嫌でもクソうるさくなるぞ〜。これくらいが丁度いいわ。｣
ハーデス｢全くもって同感よ。｣
『まあ確かに…昨日のが毎日続くと考えたら…。』
でも海は静かだったから、うるさいのも新鮮でいいのかもしれないな、なんて思った。
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はるまき(プロフ) - 続きが気になる... 更新待ってます！ (2022年10月4日 0時) (
レス) @page43 id: 7c9c8aed08 (このIDを非表示/違反報告)
猫目石(プロフ) - 続きが、、、、気になる、、、 (2020年9月27日 14時) (レス) id: 5676b10c1c (このIDを非表示/違反報告)
ラム - 続きが気になる (2020年5月13日 10時) (レス) id: 53f56e15b5 (このIDを非表示/違反報告)
リンネ - いつも更新楽しみに待ってます！これからも頑張って下さい！ (2018年12月27日 17時) (レス) id: 679ef415fd (このIDを非表示/違反報告)
悪魔のクリオネ(プロフ) - 与太さん» こんな面倒くさい訂正にも丁寧に答えてくださり、ありがとうございます！ずっと応援しますし、更新待ってますね！ (2018年12月12日 20時) (レス) id: 1aaac5e030 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うみ | 作成日時：2018年11月7日 17時
