番外編8 モテる ページ49
さあやside
...なぜか今日は異常に視線を感じる。
｢なあ、あの子って＿＿＿＿＿＿＿｣
｢だよなぁ。｣
ひそひそと話し声が聞こえてくる。
離しているのはだいたい男子。
女子はグループでこちらを見てひそひそひそ。
一体何なのだ。
考え込んでいたその時、前に郁弥が見えた。
いつもより早いなと思いつつ、声を掛ける。
｢郁弥！
おはよう！｣
｢..あぁ、さあや。
おはよう。｣
まだ眠いのか少しぼーっとしながら微笑む郁弥に胸が高なる。
愛おしくなって後ろからぎゅっと抱きつくと、周りがざわついた。
｢...ねぇ、郁弥。
私なんかしたっけ？
なんか注目されてない？｣
全く心当たりがないので、郁弥に聞いてみたところ、郁弥は少し不機嫌そうな顔になる。
｢...内緒。｣
｢えー！｣
やはり何かしたのだろうか。
しかも郁弥を怒らせるようなことを。
考えてみるが、思いつかない。
そんな私を見るに見かねたのか郁弥が溜息をつきながら言った。
｢...さっき、目立つグループの人達がさあやのこと可愛いって言ってた。
それでみんながさあやを見てる。｣
可愛い...！？
そんなことを郁弥以外に言われたのはいつぶりだろう。
｢...そっか。｣
そう言ってもらえるのは嬉しいが、郁弥を不機嫌にさせてしまうのは嫌だ。
そう思っていたとき、ある男の人から声を掛けられた。
｢春野さん...だよね？
俺、君の1つ上の上条って言うんだけど
俺と付き合わない？｣
思ってもいない出来事で驚いて声が出ない。
何も言わない私を見た上条先輩は、私の隣にいる郁弥にちらっと目線を向けた。
｢もしかして彼氏？｣
｢え、と...。｣
｢彼氏です。｣
郁弥がきっぱりと言った。
上条先輩は驚いた顔をしたが、すぐに私に向かって言った。
｢じゃあさ、こいつやめて俺にしない？｣
......。
言われた言葉を受け止めきれない。
郁弥と別れることは絶対にない。
｢あれ？聞いてた？｣
どう答えようか迷っていたその時
｢...別れないです。
さあやは僕のものなんで。｣
｢郁、弥...。｣
普段あまりそう言うことを言わない郁弥が言い切ったことにすごく驚く。
｢...そうだよね、さあや？｣
切れ長の瞳で目を覗き込まれてしまうともう何も考えられなくなる。
｢は、い.../////
...ごめんなさい。｣
そう言うと上条先輩は去って行った。
｢...郁弥、ありがと///｣
火照った顔は中々直りそうにはなかった。
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まいまい☆ - おそ兄大好き。（元、一松大好き。）さん» ありがとうございます。よろしくお願い致します。 (2019年8月9日 21時) (
レス) id: e4e68df0f1 (このIDを非表示/違反報告)
おそ兄大好き。（元、一松大好き。）(プロフ) - イベントに参加して頂きありがとうございます！お気に入り登録と評価させてもらいました。時間があれば作品も読ませてもらいます。 (2019年8月9日 6時) (レス) id: 254ec47258 (このIDを非表示/違反報告)
まいまい☆ - http://uranai.nosv.org/u.php/novel/vonvon/ (2018年12月27日 15時) (レス) id: c479711da3 (このIDを非表示/違反報告)
まいまい☆ - 不快になられた方々、申し訳ありませんでした。許されないことをしてしまったので前みたいに読んでくださいとは言えませんが、一応続きはのせておきます。 (2018年12月27日 15時) (レス) id: c479711da3 (このIDを非表示/違反報告)
まいまい☆ - 江梨もぐさん» はい！わかりました！リクエスト、ありがとうございます！ (2018年12月8日 21時) (レス) id: c479711da3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まいまい☆ | 作成日時：2018年10月30日 21時
