番外編6 プレゼント（1） ページ45
その日、僕は少し不機嫌だった。
さあやに初めてデートを断られたのだ。
用事があるのは仕方ない。
しかし、もうさあやと会う気分になっていたため、悲しかったのだ。
一人で暇だった僕は吉祥寺に来ていた。
参考書を買うためだ。
ちょうど欲しかったものがあり、それを買って本屋から出たところで事件は起こった。
｢さあや....？｣
向かい側のお店にさあやがいたのだ。
しかも
日和と一緒に。
更にさあやが日和にニット帽や手袋などを被せている。
これじゃあまるでデートではないか。
｢うわ...き？｣
さあやに限ってそんなことはないと信じている。
しかし、目の前で行われている光景はカップルそのものだ。
これは...。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
次の日。
｢ねぇ、さあや。｣
｢？？
郁弥、なぁに？｣
さあやと一緒に学食を食べているときに聞いた。
｢昨日...どこか行ってた？｣
｢え、と...昨日は新宿にいたかな。｣
嘘をつかれたことがわかる。
吉祥寺にいたではないか。
｢ふーん...。
誰と？｣
｢お、お母さんとだよー。｣
さあやの目を見つめるがすぐ反らされてしまう。
これは...確定だ。
嘘をつかれたことに呆然とする。
するとそこに日和がやって来た。
｢郁弥ー、春野さーん。｣
｢...日和、昨日どこ行ってた？｣
日和はさあやにチラッと目を向けて、
｢ずっと実家にいたよー。｣
と答えた。
まさかさあやと日和が...。
彼女と親友の関係に悲しみが溢れる。
｢あ、ねぇ郁弥。
今日の放課後ちょっといいかな。｣
｢え...？｣
別れを告げられるのだろうか。
｢...うん。｣
僕はさあやが好きだ。
でも、さあやが日和を選ぶなら...
僕は身を引くべきだろうか。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
放課後。
｢郁弥、おまたせ！｣
屋上でさあやと待ち合わせていた。
｢ううん。
...日和は、一緒じゃないの？
僕に言うことあるんじゃない？｣
｢...なんのこと？｣
さあやは首を傾げる。
｢...さあや、日和と付き合うんでしょ？｣
｢えっ！？なんで？｣
｢...僕、見たんだ...。
昨日、さあやと日和が一緒にいるとこ。｣
次に言われるであろうことに身構える。
さあやがすぅっと息を吸った。
｢それは...これだよ。｣
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まいまい☆ - おそ兄大好き。（元、一松大好き。）さん» ありがとうございます。よろしくお願い致します。 (2019年8月9日 21時) (
レス) id: e4e68df0f1 (このIDを非表示/違反報告)
おそ兄大好き。（元、一松大好き。）(プロフ) - イベントに参加して頂きありがとうございます！お気に入り登録と評価させてもらいました。時間があれば作品も読ませてもらいます。 (2019年8月9日 6時) (レス) id: 254ec47258 (このIDを非表示/違反報告)
まいまい☆ - http://uranai.nosv.org/u.php/novel/vonvon/ (2018年12月27日 15時) (レス) id: c479711da3 (このIDを非表示/違反報告)
まいまい☆ - 不快になられた方々、申し訳ありませんでした。許されないことをしてしまったので前みたいに読んでくださいとは言えませんが、一応続きはのせておきます。 (2018年12月27日 15時) (レス) id: c479711da3 (このIDを非表示/違反報告)
まいまい☆ - 江梨もぐさん» はい！わかりました！リクエスト、ありがとうございます！ (2018年12月8日 21時) (レス) id: c479711da3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まいまい☆ | 作成日時：2018年10月30日 21時
