Fascination × Kazuma Kawamura step4

Fascination × 151 ページ1

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たぶん早い時間かな


はっきりしてきた意識の中で


目の前の物にぎゅっと抱きつくと


私の大好きな彼




私の方を見て幼い寝顔の彼は


いつものキリッとした顔を感じなくて


堪らなく愛おしさが込み上げてくる




今日はみんなオフだから


朝ごはんはみんなで食べるんだけど


全員オフの日なんて滅多にないから


１１時から１２時の間って決まってる



まだまだ時間はたくさんあるから


まだまだ寝れるんだけど


もぞもぞと動いて充電機に刺さってる


私のiPhoneに手を伸ばすと


たくさんのメンバーからの通知と


臣さんからだったりジェネさんからだったり



この何気無い日常が幸せだ






壱馬「..........んー.....A...？」




A「..........起こした？おはよう。」




壱馬「..........何時？」




A「まだご飯まで５. ６時間あるよ」




壱馬「..........まだ寝る、」




A「うん、おやすみ」




壱馬「Aも寝る」




A「はいはい、」





幸せな二度寝へ


握っていた携帯を放り投げられて


代わりに彼の手が


ぎゅっと握られて微笑まれる






A「壱馬、」




壱馬「..........ん？」




A「みんなこれで落ち着いたけど私まだまだ落ち着かなそうだからさ、」




壱馬「..........Aが落ち着けてる時なんてないやろ、」




A「..........そうなんだけど、」




壱馬「..........なに？」




A「こののんびりした時間、一緒にいれるの嬉しい」




壱馬「..........うん、俺も、」






照れたように枕に顔を埋める彼は


今はまだ見逃しといてあげよう






A「ねぇ〜次なに歌いたい？」




壱馬「まだTHROW YA FISTも出してないで？ろくにレコーディングの時間もとれてへんし」




A「そうだけどさ、ステップアップしていくみんな見てるの楽しいしわくわくするしこれからもっともっと楽しみだね！」




壱馬「Aがいたら心強いわ」







私もまだまだ忙しくなるし


きっとこれからみんなもどんどん忙しくなる


その中でもこうやって時間とれるといいなぁ





みんなは一応の終着点に着いた


いや、これが始まりなのかもしれないけど


私にとっての終着点はどこなんだろう



みんなといれば大丈夫か、なんて







A「壱馬、ありがとう。」









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