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ヴィトル「んじゃ、そろそろ寝るか」
ヴィトルはそういいながら、大きく伸びをした。それを見てたら私も少し眠くなってきた……。
そして、私は口を押さえて欠伸をした。
ヴィトル「お、眠くなってきたか?あー……お嬢様はベットがないと不満ですか?」
寝る前までからかうなんて………ヴィトルは本当に元気だな……。でも、私もからかわれてバッカじゃないんだからね?
アリシア「それはそっちじゃないの?お坊っちゃま」
私はヴィトルの方を向いて、にっと笑った。そして、しばらく…私たちは同時に吹き出した。
沈黙に耐えられなくなった…っていうのもあるし、何より面白かったから。
ヴィトル「ははっ、言うようになったじゃねぇか。つか、お坊っちゃまはねぇだろ、お坊っちゃまは」
アリシア「そんな事言ったらお嬢様もないって!ははっ!いいじゃん、お坊っちゃまで。似合ってますよ〜」
ヴィトル「なっ!やめろって!!」
ふふっ……これは勝ったな。
そう思って、私は心の中でガッツポーズをしていた。ヴィトルに初勝利だ。
そして、私たちはそれぞれ木にもたれかかって眠りについた……否、つこうとした。
アリシア「(寝れないな……)」
そう思って横を見ると、ヴィトルはすでに眠りについているようだった。
疲れてたのだろう……ぐっすりと眠ってる。
アリシア「これから…どうなるんだろうな」
これから先のことを思うと不安もある、だけど…何故だろう。
どこかにワクワクしている自分がいるのだ。
故郷にいた時にはできない冒険が待っているかもしれない……そう思うと、胸が弾む。
アリシア「明日は…何があるのかな………」
そんなことを考えていたら、だんだん眠くなってきた。
そして、私は瞳を閉じる……
心地の良い風の音が聞こえる……
その音を遠くに聞きながら、私は眠りについたのだった。まだ見ぬ明日に想いを馳せて。
ヴィトル「おやすみ、アリシア。ゆっくり休めよ…」
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作者名:セレーナ・ラフィーネ&しろーん x他1人 | 作成日時:2018年2月15日 15時