検索窓
今日:1 hit、昨日:1 hit、合計:7,155 hit

story23★ ページ25

ヴィトル「アリシアは……何で風の国に来たんだ?あー、言いたくなかったらいいんだ、無理には聞かねぇ」





アリシア「………ヴィトルが雲の国出身なら知ってるよね、今は陽の使者と星の使者の争いが絶えないって」





私は重い口を開いて語った……そして、私の言葉にヴィトルは静かに頷いた。





アリシア「私は空の使者なんだけど……」





私はそこで言葉を詰まらせた。すると、ヴィトルが私の肩に手を置いた。

そして、静かに首を横に振る。





ヴィトル「それ以上は言わなくていい、大体わかったから………辛かったんだろ?」





その言葉に私は俯いた。

ヴィトルは何で、こんなにも察しが良くて……気遣いが上手いんだろう。それにちょっと涙が出そうになった。





アリシア「お母さんも…捕らえられているの、私が助けなきゃ」





ヴィトル「そうか……なら、ヴァルターが見つかったら、アリシアの母さんを探しに行くか」





私は驚いて顔を上げた。だって、ヴィトルの口からそんな言葉が出てくるなんて思わなかった。





アリシア「え、え、何で……」





ヴィトル「なんか、許せねぇんだよな、そういうの。争いに巻き込まれた奴が苦しむなんてあってはならねぇ」





ヴィトルはちょっとふざけたところもあるけど、実は正義感が強くて……本当に良い人なんだと思った。





ヴィトル「だから、俺も負けたくねぇんだ、だから行こうぜ、助けに」





また、涙が溢れそうになった………ヴィトルのその言葉に、私は強く思った。


そう思ってくれている人がいる、私はそういう人たちと共に……争いを無くしていきたい。私のように争いに巻き込まれた人を救いたい。





アリシア「ありがとう、ヴィトル」

story24☆→←story22★



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 8.9/10 (17 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
4人がお気に入り

プレイリスト この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )

設定タグ:ファンタジー , オリジナル , 合作   
作品ジャンル:ファンタジー, オリジナル作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:セレーナ・ラフィーネ&しろーん x他1人 | 作成日時:2018年2月15日 15時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。