家に帰ろうと思ったら拉致されました 続【オリジナル】

63話 ページ20

リセト「じゃあ、説明するね」


と私はリセトさんとダイゴに板挟みされる形で座り


その目の前にミアさんとジロちゃんが座る


…ジロちゃんは座るというよりのっかってるだけど


リセト「まずは、僕の手を見ててね」


そう言って私の視線を促すと


リセトさんは両手を胸の前で合わせ


ほっと息を吐くと同時に


手のひらの中から光が生まれた


リセトさんはその光を胸の位置から


天井の方へ向け光を放った


その光は玉となりその玉から光の一本の筋が


リセトさんの前まで降りてきた


リセト「…これが、元となるもの


僕達はこれを”Source”と呼んでいる


根源…という意味だよ」


貴『ソース…？』


リセト「ﾌﾌｯそう。”Source”


これは部品にもなるし、接着剤にも


何かの道具や機械、武器


そのものにすることが出来る」


こんなふうにね


とリセトさんは光の筋を丸い円状にすると


ぱっと離れてリングのようになった


リセト「…こんな感じ


練習すればなんだって作れるよ」


とっても便利なんだ！！


と嬉しそうに微笑み


本当にこの人の天職がこれなのだと


何も言われなくてもわかった


貴『…そうですか。』


リセト「…さぁ。一緒にやってみよう！」


……なんだか、彼が羨ましい







ぽっかりと何かが空くのがわかった



・*:..｡o○☼*ﾟ・*:..｡o○☼*ﾟ・*:..｡o○☼*ﾟ



そこから私は光の出し方、使い方を学び


光の筋を出すところまで成功した


私は随分才能があるらしく


初めての人では光を作ることも難しいらしい


その後昼食を食べ


ダイゴ、ミアさんと共に


体力づくりに力を注いだ



……………………



ｶﾞﾁｬ


貴『…づがれだー！！！』


午後の体力づくりが終わり


1度お風呂休憩が入った


ジロ「お疲れ様だな。


随分過酷なメニューだったの」


そう。


本当に鬼畜すぎるメニューだった


体力の使う能力を使ったあとなのに


その体力をつけるためにまた運動するという…


何ということか！！！


貴『…もう無理』


正直ここから動ける気がしない


と思いながらも


お風呂には入りたい


貴『…動こう』


何とかこの重い体を持ち上げようと手をついた時


ﾌﾜｯ


貴『え？』


ジロ「ふろ場まで送っていこう」ﾄｺﾄｺ


何と私の体を横抱き…つまりお姫様抱っこをして


トコトコと歩き始めた


貴『…いやいや！！大丈夫！！歩けるよ！』


と必死に降ろしてもらおうとしていると

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