20. 再会 ページ20
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「今日は引き返そう。宿を取って作戦を練ってから出直そう」
ヴィオルドが言う。Aも同じ意見のようで、同意した。
「そうしましょう」
「おやおや、せっかく来たのだから、ゆっくりしていけばいいのに」
突然背後から男の声が聞こえた。驚いて二人は振り返る。
「あんた、この前の……！」
目の前の男こそ、ヴィオルドに不気味な言葉を放った張本人だったのである。この前と同じように羽根つき帽子を被り仮面で顔を覆った青年であった。声と背格好も同じだ。Aに目をやると、青い顔をして震えている。
「この人が黒魔法の――」
彼女の震えた声は途中から音声にならなかった。目を見開いて呼吸が乱れている。
ヴィオルドはAを後ろにかばい、鋭い目で男を見た。
「あいにく、見ず知らずの男とゆっくりする趣味はないのでね」
「ならば、美しい女性がいればいいのだね。カロリーナ、出ておいで」
「――！」
小屋から二十歳くらいの女性が姿を現わした。その瞬間、ヴィオルドの顔がこわばる。驚きのあまり、声も出ない。
焦りを隠せない様子でヴィオルドは疑問を口にする。
「カロリーナ、お前は死んだはずじゃ……」
「モルティウスがね、生き返らせてくれたの。またヴィーに会えて嬉しい」
戸惑っているヴィオルドをよそに、カロリーナは再会を喜び楽しそうに笑う。アッシュブラウンの髪を揺らしながらくるくると踊るように回った。
カロリーナを見て驚いているのはもう一人いた。Aである。
「嘘、……カリーナ？」
「A、また会ったね！」
動きを止め、笑顔でAに挨拶する。Aは信じられない様子でカリーナことカロリーナに質問した。
「生き返ったって？ カリーナ――カロリーナは一度死んだの？」
「そうだよ。モルティウスの魔法ってすごいんだから」
「モルティウス……」
Aが黒魔法使いの名前を呟いたところでモルティウス本人が口を挟んだ。
「さて諸君、感動の再会は充分かね？ カロリーナ、お客様にお茶を出すよう井戸で水を汲んできなさいな」
「かしこまりました」
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花宮 夢@低浮上(プロフ) - La merさん» お返事が遅くなってごめんなさい。読んで通知が消えた後、お恥ずかしながら忘れてしまいました。寒いので体調にはお気をつけくださいね。忙しい中、閲覧・コメントありがとうございます。 (2018年1月14日 1時) (
レス) id: d55711392b (このIDを非表示/違反報告)
La mer(プロフ) - 夢さん、お久し振りです(*´ω`*) 久々に読ませて頂きました。今後の展開が予想できなくて気になっています……謎の言葉やそれを言った人物の正体も気になるし…… 張り詰めた毎日の良い息抜きになります、ありがとうございます(^^) 良いお年をお迎えください◎ (2017年12月23日 21時) (レス) id: 7b9f054eff (このIDを非表示/違反報告)
花宮 夢@帰国したけど低浮上(プロフ) - ＭＩＹＡ＠冬氷雪さん» 遅くなってしまい申し訳ありません。画像はふわりさんの辞典にURLのやり方が載っていました。雑誌の件ですが、今更でよろしければこちらとしては大歓迎です。もちろんタイミングもあるので、できなくても大丈夫ですよ。 (2017年12月23日 18時) (レス) id: 75dac65544 (このIDを非表示/違反報告)
ＭＩＹＡ＠冬氷雪 - 花宮 夢@帰国したけど低浮上さん» 今度、レディデイという雑誌で花宮夢さんの特集を作らせてください。お返事待ってます。 (2017年11月25日 13時) (レス) id: f60eebe690 (このIDを非表示/違反報告)
ＭＩＹＡ＠冬氷雪 - 花宮 夢@帰国したけど低浮上さん» お久しぶりに帰ってきてくれたんですね？本当にありがとうございます。（意味不！）新しく、ＣＳＳを研究中です。良ければ、どんな風に画像のＣＳＳを投稿できるのか教えて欲しいです。どんなにゆっくりでも、いいので完結まで頑張ってください。 (2017年11月25日 13時) (レス) id: f60eebe690 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜庭 美羽 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/SakurabaMiu/
作成日時：2017年6月18日 17時
